カポック(シェフレラ)の増やし方には挿し木と水挿しがありますが、「苔玉から買った」「100円ショップで買った」という初心者さんには、メンテナンスも簡単な水挿しがオススメです。当記事では、カポックを水挿しで増やす方法について紹介します。
カポックを水挿しで増やす方法
カポックに限らず、観葉植物を増やす際には生長点を含んで切り取ることが大事です。生長点とは、茎や根、気根などが生えてくるポイントのことです。この生長点がないと、その観葉植物は新たな芽、茎、根っこ、気根などを生やすことができません。
カポックの生長点
カポックの生長点は、一番太い茎から枝分かれしているYの字の付け根にあります。生長点から新しい茎に枝分かれして伸びるカポックは、万が一切り取られた場合でも生長点から根を伸ばし、新たな株として生長します。厳しい自然界で動物や天候によって切り取られてしまっても、このように新たな株として子孫を残してきました。
カポックを増やす場合の切り取る場所
カポックを増やすために、生長点を含みながら切り取りましょう。Yの字の付け根の生長点を含みながら、そこからやや下を切り取ります。
葉っぱを半分カットし、水分の蒸発を防ぐ
カットしたばかりのカポックには根っこがないため、十分な水分を吸い上げることができない状態の中で葉っぱからは通常時と同量の水分を蒸発させてしまいます。これだと体内に十分な水分を蓄えることができないので、水分蒸発を抑えるために葉っぱを半分カットします。
ペットボトルに水を入れ、カポックを水挿しにする
切り取ったYの字のカポックから新たに根っこが生えてくるように、切り取ったところが浸るように水に入れます。適当なサイズにペットボトルを切り、カポックが自立するようにしましょう。
この時、通常の水だけでは栄養が不足しがちなので、水栽培用の肥料を入れると生長する確率がグッとあがります。
カポックの水挿しによる育て方
日当たりの良い日陰に置く
カポックは直射日光を当ててしまうと葉焼けしてしまう可能性があります。一日の中で数時間程度の直射日光であれば問題ないですが、夏の日差しが強い時期などは直射日光が当たらないような日陰に置いてあげましょう。レースのカーテン越しのような明るい日陰となる窓際などに置くのがベストです。
水の入れ替えは2〜3日から一週間に一度
水挿しは水やりをしなくて良いため管理しやすくなりますが、最低でも一週間に一度は水を入れ替えてあげましょう。同じ水を使い続けると水分中のミネラルなどの栄養が不足してしまい、枯れる原因となってしまいます。また、春から夏にかけてはコバエが水中に卵を生む可能性もあるので、定期的な水の入れ替えを行うことでコバエの発生を防ぐことができます。水の入れ替えを行うたびに、水栽培用の肥料を入れてあげるとカポックも効率的に栄養を吸収することができるでしょう。
冬は屋内の暖かく湿度がある場所に置く
カポックは暑さに強いですが、寒さにめっぽう弱いです。春から秋にかけては屋外でも構いませんが、冬は寒さにより枯れてしまう可能性があります。高温多湿を好む観葉植物ですので、越冬時には室内の暖かく湿度の高い環境を用意してあげると良いです。
ラージパッチ(葉腐病)に注意
順調に育っていたカポックが、新しく生えてきた葉に枯れた斑点が出てくるようになることがあります。これは模様でもなくただの枯葉でもなく、ラージパッチ病や葉腐病という病原菌によるものです。発見したらすぐにその葉、もしくはその葉の根元から切り落としましょう。病原菌によるものなので、他の葉に移ってしまう可能性があります。他の葉っぱに移ることなく切り落とすことができれば、その後もカポックはしっかり生長してくれます。
カポックの増やし方は水挿しが一番手軽で簡単
置き場所さえ気をつければ簡単に育てることのできるカポック。ラージパッチという病原菌が原因の葉っぱを枯らす現象が起きるときもありますが、発見したらすぐ切り落とすだけでOKです。水挿しである程度大きくなるまで水栽培を続け、そこからさらに大きくして木にしていきたいという場合には土に植え替えてあげると良いですね。もちろん、剪定し続けてずっと水栽培を続けるということも可能です。ぜひ、お試しください。
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