リノベーションされた賃貸物件や事務所仕様の部屋だとカーテンレールが備え付けられていない場合があります。「カーテンレールはないのでしょうか?」と管理会社に連絡してみても取り合ってもらえない場合、自力でカーテンレールを設置しなければなりません。しかし、部屋を退去するとき壁に穴が空いていたら補修費用が請求される恐れもあります。当記事では、穴を開けずにカーテンレールを設置し、ニトリで売っている遮光カーテンのような比較的重量のあるカーテンでも吊るして使えるようにする方法を紹介します。
カーテンレールは突っ張り棒で作るのが最善
今回、カーテンレールが備え付けられていない窓に穴を開けないでカーテンを設置するには、突っ張り棒を使います。突っ張り棒を使うと不恰好になるのでは?とお思いかもしれませんが、突っ張り棒を壁と同色にしてしまえば全く目立ちません。実際に突っ張り棒でカーテンを吊った状態がこちら。
写真の上の方を見ていただくとお分かりの通り、突っ張り棒にカーテンリングを通し、そこにカーテンを吊るしています。
ニトリのカーテンつっぱりポールでは吊るせない
ニトリにはオーダーメイドでカーテンを作っていたりするので、カーテン関連の商品は充実しているだろうと探したところ、重量4kg・長さ2mまで吊るせる「つっぱりポール」というカーテン向け突っ張り棒がありました。しかし、店員さんに伺ったところそれらはキッチンや洗面所を仕切る軽いレースのようなカーテンを吊るすことを想定としたカーテンのようで、窓際に吊るすカーテンを吊るすこと向けに設計されていないので落下してしまう恐れがあるとのこと。購入した遮光カーテンは重量2.2kgでしたが、そのカーテンを手に持った感じからニトリのつっぱりポールで支えきれるとは到底思えませんでした。
参考:ニトリ「つっぱりポール」
ニトリではない突っ張り棒の方が優秀
突っ張り棒はわざわざニトリのものを使う必要はありません。穴を開けずにカーテンを吊るすために必要な要件は:
- 耐荷重10kg以上の突っ張り棒の強度
- カーテンを吊るフックを簡単に引っ掛けられる
- 横にスライドするときがスムーズであること
以上の3つです。1つ目の耐荷重が一番重要な要件になります。
突っ張り棒にどうやってカーテンを吊るすのか
浴室カーテンはポールに吊られていますが、よく見ると大きな輪っかでポールとカーテンが繋げられています。これはカーテンが設置できないところにカーテンを設置するとてもメジャーな方法で、原理は突っ張り棒にリングを通し、そこにカーテンを引っ掛けるというとてもシンプルな構造。つまり、カーテンリングが突っ張り棒を通ればどこにだってカーテンは吊るせるということです。
<カーテンリングと突っ張り棒の写真>
突っ張り棒でカーテンを設置する
用意するものはカーテン、カーテンリング、突っ張り棒の3つです。
カーテンを吊るす突っ張り棒
用意するものの中で最も重要なのが突っ張り棒です。カーテンの重さに耐えられるもので長さが数メートル以上のものはなかなかありません。さらには、カーテンリングを通すことを考えると突っ張り棒の途中で凹凸やネジがあるものは引っ掛かってしまいます。色々探したところ、耐荷重10〜30kgで長尺420cmまで伸ばすことが可能、そして20個のカーテンリングが付属しているという、まさに今回の目的を達成するためにあるような商品を見つけました。それがこちらです。
今回当記事で実証検証とする窓は210cmなので、130〜220cmまで伸縮可能のタイプを購入しました。
実はかなり重要なカーテンリング
カーテンリングは二の次に考えていたのですが、実はこのカーテンリング選びだけで数時間以上費やすほど商品選びに難航しました。Amazonや楽天にもたくさんの種類のカーテンリングが売られており、ほとんどが金属素材ですが、よく見るとほとんどの商品に「スライドするときの金属音が不快」というコメントがあります。通常、突っ張り棒とカーテンリングはセットで売られていることがないため、カーテンリングを作る側からするとどの突っ張り棒にでも使えるように開閉するタイプを販売します。突っ張り棒の端がどんなに大きくてもリングを開閉させればポールにリングを通すことができるという優れものですが、強度を高めるためには金属で作る他ありません。
金属の擦れ音が気にならないという方は問題ありませんが、カーテンの開け閉めのたびに金属を引っ掻くような音、そしてカーテンリングの出っ張った部分が少し引っ掛かるのが気になる恐れがあります。
突っ張り棒にセットで付属しているカーテンリングなら安心
今回紹介しているカーテンレール仕様の突っ張り棒はカーテンリングが付属しており、プラスチック素材です。開閉できないタイプですが、ちゃんとリングがポール全体を通せる設計になっているため安心。カーテンを開閉するときの不快音はなく、スムーズに開け閉めできます。実は、この商品は少し前まではカーテンリングが10個しか付属されていませんでした。当局で購入したタイミングもカーテンリングは10個だけしか付属していないと思っていたので、後から10個追加購入するつもりでした。しかし、購入して届いた商品を開封すると20個付属していてビックリ!メーカーがユーザーの声を反映させ、商品に付属するカーテンリングを20個にしたようです。この様子から、販売元メーカーが商品改善を繰り返し、高品質にしようとする努力が伺えますね。
先に突っ張り棒へカーテンリングを通して設置
カーテンを吊るす位置に突っ張り棒を設置する必要がありますが、設置幅が2メートルほどであれば一人で設置できると思います。それ以上を超える幅で突っ張り棒を設置する場合は二人で作業することをオススメします。
作業自体はとても簡単で、日本語の説明書が付属しているのでその通りに進めるだけです。簡単に要約すると、
- 突っ張り棒にカーテンリングを通す
- 突っ張り棒の両端に突っ張るためのプラスチック部品を装着
- 窓幅に合わせて突っ張り棒の長さを調整
- 壁と壁に突っ張り棒を張り、片側のアジャスターを回してさらに突っ張る
以上となります。通常の突っ張り棒との違いは、突っ張り棒を設置する前にカーテンリングを通すといった作業くらいでしょうか。
カーテンリング付属の突っ張り棒で穴を開けずにカーテンを吊るそう
ニトリの「つっぱりポール」は耐荷重4kg・長さ2mまでで、遮光カーテンは重いため吊るすことができません。今回紹介した突っ張り棒ならカーテンリングが20個も付属していて、耐荷重30kg・長さ220cm(長尺タイプなら420cm)なのでだいたいどんなカーテンでも吊るせます。突っ張り棒とカーテンリングを別々で探しましたが、これらがセットになっている商品はお互いの相性が抜群なので一番安心です。あとはニトリの遮光カーテンのフックにリングを通せば設置完了です。普通のカーテンレールを購入してネジで穴を開けて設置するより圧倒的に安価に済む選択ですね。ぜひお試しください。
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