観葉植物にわく最も迷惑な虫、コバエ。部屋のインテリアのために置いた観葉植物なのに、夏になるとコバエが絶えず発生して鬱陶しいなんで本末転倒ですよね。観葉植物に虫がわくのは、植物そのものからではなく土からわいています。当記事では、そんな観葉植物に虫がわく元凶である土に着目し、虫がわかない土にすることで虫がわかないようにする方法を紹介します。
観葉植物に虫がわかない土 4選
コバエが発生すると考えられる理由の一つに、土の中に産みつけられた卵が年月を経て孵化している可能性があります。購入してから土に紛れたというよりは、購入前から紛れていると考えた方が自然です。観葉植物の土は腐葉土などの有機物を含み、これらを栄養に植物は生長しています。しかし、こういった有機物は植物だけではなく虫も栄養源としています。問題はその土に虫の卵が含まれたまま、殺菌されずに自宅まで到着している可能性があるということです。土の中で卵がまだ孵化していない頃にお店で購入し、年月が経って自宅の部屋で孵化したこととなります。こう考えると、土の中にはまだ飛び立っていないコバエが存在する可能性があると考えると、観葉植物からコバエが出てきているのを発見した場合には、一度ベランダなどに出すことも考えた方が良いでしょう。
ハイドロカルチャー
購入した土で虫が発生するようであれば、水やりも手入れも通常の土より簡単なことからハイドロカルチャーがオススメです。ハイドロカルチャーとは、人工的に作られた土の代わりとなるコーンを透明の瓶に入れて育てる方法で、室内で育てる際にはとてもオススメです。ハイドロカルチャーからコバエが発生することはゼロとは言い難いところですが、正直今までハイドロカルチャーに植え替えた観葉植物からコバエが湧いているのを見たことがありません。「瓶の中の水が無くなったら水を注ぐ」という水やり方法なので、視覚的に水を与えるタイミングが分かりやすいことから初心者でも枯らさずに育てられるというのがとてもいいですね。
インテリア的にもオシャレで、植物のメンテナンスが簡単という点から、とてもオススメです!
ゴールデン粒状培養土
ゴールデン粒状培養土は200度の加熱処理によって雑菌や雑草の種を殺菌しているため、購入して開封した時点では虫の幼虫や卵がいる可能性はほぼゼロに等しいと考えられます。Amazonのレビューを見ていても、このゴールデン粒状培養土に変えてからコバエが一切発生しなくなったという声はとても多いです。
虫の発生を抑えるだけではない、ゴールデン粒状培養土のメリット
- ミネラル分がとても豊富
- 根に優しい団粒構造のため、根張りが良い
- 土が手に付きにくい
クリスタルグレイン
虫が栄養源とする有機物を全く含まず、珪藻土と無機物肥料で構成されています。虫の栄養となるものが含まれないので、そこに虫がわかないのも当然のことですね。また、有機物を含まないので殺菌するしないの概念もないです。さて、気になったのは有機物を含まないということは、植物にとっても栄養源がないということではないのか?ということです。各メーカーにより多少の違いはあるともいますが、水やりの際に天然鉱物に含まれる肥料やミネラルが溶け出すことで植物が栄養を吸収できる環境が出来上がるということかと思われます。「虫や菌の栄養になる有機物を含まない」というのはそういうことでしょう。
虫の発生を抑えるだけではない、クリスタルグレインのメリット
- 市販の肥料が必要なくなる
- 農薬・殺虫成分が含まれていないので手に優しい
- 手が汚れにくい
通常の土の上に赤玉土
ゴールデン粒状培養土やクリスタルグレインは今の土を植え替えることが必要となります。まだ虫が発生していないから今の土のまま一旦様子見したい、でもできる対策は打ちたいという場合は、この赤玉土を上に被せるだけでOKです。
赤玉土は無機質で、虫にとっては何の栄養源にもならないもの。この赤玉土を今の観葉植物の土の上5cm覆うだけでOKです。コバエ、特にキノコバエは土の表面2〜3cmの深さに卵を産みますが、土の表面5cmを無機質の用土にすることで繁殖しにくい環境とすることができます。
水受けの水は放置NG!土を以外の虫除け対策
土以外に観葉植物に虫がわく理由は、水受けの水溜りです。観葉植物の鉢の下の水受け皿に溜まった水に卵を産みつけられそこから孵化しています。水やりの際にたっぷり水をあげたい一心からたっぷり水をあげるのはいいことですが、その後鉢の下から出てきた水をそのまま水受けに放置していませんでしょうか?冬の間はコバエや虫が部屋の中を飛んでいることはあまりないと思うので良いのですが、夏場の暑い時期にはブンブン飛んでいますね。観葉植物の水受けにある水溜りはコバエにとって卵を産みやすい場です。観葉植物以外にもキッチンでよく見かけますが、この2つの状況はよく似ていて、水溜りと餌場が近いということです。キッチンは排水溝に溜まった生ゴミをが餌になりますが、観葉植物の場合はその土から栄養となる有機物を得ています。
観葉植物にわく虫除けは土から対策しよう
観葉植物に一度虫がわくと、退治しても次から次へと現れます。それは夏の暑い時期にはこの上ない鬱陶しさ。お酢や殺虫スプレーなど様々な方法がありますが、発生源を断つことが何よりもの対策。殺虫をしても土の中まで行き届かないかもしれません。それならば、いっそのこと虫がいない土に植え替えるのがいいのではないでしょうか。ぜひ、お試しください。
コメント