画鋲の跡が残ることが気になると、なかなか画鋲を壁に刺すことができません。賃貸マンションにおいて、画鋲の穴は補修費用は借りた側ではなくオーナー側が負担するものとされています(2021年5月24日時点)が、何度も抜き差ししたことで穴が大きくなってしまうと合法的に請求されることもあります。補修費用の負担とは関係なく、新築の住まいの壁に穴を開けるというのも抵抗があるものですね。そこで紹介したいのが「ニンジャピン」です。ニンジャピンは針の形状の工夫により壁に刺した穴の跡がほとんど目立たないという優れもの。当記事では、通常の画鋲と比較しながら、ニンジャピンの優れたポイントを紹介いたします。
画鋲を刺した穴がどれくらい目立たないかを検証
ニンジャピンと通常の画鋲を刺した跡を比較します。下記写真は、ニンジャピン(左)と通常の画鋲(右)を刺した跡の穴の大きさを比較したものです。穴のすぐ上にそれぞれのピンを刺していますが、分かりやすく刺しただけなので斜めに刺さっていることに意味はありません。
左のニンジャピンは刺した跡はVの字を逆さにした山の形状となっています。一方、通常のピンはまるまると穴になっています。これを見ると一目瞭然ですが、ニンジャピンは穴が開くというよりは少し跡が残るというのが正しく、その跡はほとんど目立っていません。
刺し跡の穴が目立たない理由は針の形状
通常の画鋲は正円ですが、ニンジャピンはVの字となっています。Vの字となっているメリットは、その体積が正円と比べ少ないため、穴に埋め込められる針がその分少なくなります。正円を単純に細くして体積を小さくしてしまうとその耐久性が落ちてしまうため、針を刺す際に折れたり、刺さったとしても耐荷重が軽くなってしまいます。ニンジャピンは体積を少なくした上で形状をVの字としたことで折れにくく耐荷重を最大限にしています。
なお、ニンジャピンを壁に刺す際にはVを逆さにした山の形で刺すとその強度が増します。
ニンジャピンの耐荷重は約300g
公式サイトでは公表されていませんが、当局でだいたいどのくらいまでの重さを耐えられるか実験したところ、ニンジャピンの耐荷重は約300gでした。実際には、実験では500g近くのハンガーにかけた長袖Tシャツを掛けることができたのですが、壁紙の硬さやニンジャピンの刺さり具合によってはピンが抜けそうなくらい傾くこともあったので、余裕ある300gとしました。正式にニンジャピンの販売元メーカーが発表しているものではないですが、通常の画鋲や押しピンよりはその耐荷重は少ないです。今回の実験は一般の賃貸マンションで多く使用されている塩化ビニル系壁紙クロスで実験をしましたので、多くのご家庭の壁に対してのニンジャピンの使用の参考になるかと思います。
耐荷重が足りないなら、複数使って耐荷重を高める
観葉植物の壁掛けなど、少々重いものに使用するにはニンジャピンは心もとない耐荷重です。そこで、足りない耐荷重は複数重ねて使うことで補うというのもアリです。今回の500g近くのハンガーに掛けた長袖Tシャツをニンジャピンに掛ける実験時に、ニンジャピン1つでは到底耐えられそうになかったのですが、2つ使うことでしっかりと固定されました。
画鋲を刺した跡の穴を目立たないようにするならニンジャピン
ニンジャという言葉を含む商品名にあるとおり、針を刺した跡の穴が目立たないニンジャピンの紹介でした。今回の実験で壁にたくさんのニンジャピンを刺しましたが、刺していたニンジャピンを抜いて不意に目を離してしまったことで、どこに刺していたか分からなくなったことが幾度もありました。さすがのニンジャピンも、目立たないだけで刺し跡はちゃんと残りますが、一度目を切るとその場所を見失うならば、目立たせたくないという目的はしっかり果たしています。賃貸マンションで壁に穴を開けることで退去時のトラブルを避けたい方や、新築住宅で壁を傷つけたくないという方にとてもオススメです。通常の画鋲よりは値段こそ高いものとなりますが、リビングの壁などをオシャレに飾りたい場所に限定して使うなどしたい一品です。
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