ヒポエステスを育てていると、ひょろひょろして弱ってしまうことがあります。これはヒポエステスに応じた育て方ができていないことによるもので、正しい育て方をすることで元の美しい色鮮やかな葉色に戻すことができます。当記事では、ひょろひょろしてしまったヒポエステスを復活させるための正しい育て方を紹介します。
ヒポエステスがひょろひょろしてしまうのはなぜ?
根詰まり
土に植えている場合に最も多いパターンとして、根詰まりが考えられます。根詰まりとは、根っこが伸びすぎて鉢の中で所狭しと行き場を失ってしまい、根っこどうしが絡み合ってしまっている状態のことをいいます。根っこが根詰まりしてしまうと、水分や栄養を全体に届けることができなくなります。また、根と葉はそれぞれの量がバランスよく保たれているため、根っこがこれ以上伸びることができないとなると、葉を減らすようになります。そのため、古い葉がしおれたりと全体的にひょろひょろしてしまいます。解決方法はいたって簡単で、今より大きな鉢に植え替えてあげるか、根っこの一部を切るだけです。
植え替える
今より大きく育てたい場合は、根っこがさらに伸びて葉っぱも増えるように大きな鉢へと植え替えてあげましょう。土からヒポエステスを取り出し、植えている土を払い、できれば一度根っこは水道水で洗ってあげましょう。このとき、ふにゃっとしている腐った根っこがあれば切ってあげましょう。不要な根っこを切ればまた新しい健康的な根っこが生えてきます。
植え替えに使う土はゴールデン粒状培養土がオススメです。コバエが発生しにくくなり、水はけもよくヒポエステスがすくすくと育つようになります。通常の土よりも粒が大きいため、粒と粒の間に小さな隙間が生まれ、土の中に空気が入るようになります。根っこからは水分や栄養だけではなく、空気も吸うことで全体に必要な空気を送り届けるようになります。ゴールデン粒状培養土はそういった土壌環境を作るのに最適です。
日当たりが悪い
暗い場所でも生育できるヒポエステスですが、元は陽の光を好む観葉植物です。ヒポエステスのカラフルな葉は、日当たり条件が良いほど色鮮やかになることが日光好きを象徴していますね。日中ずっと直射日光が当たると葉焼けしてしまいますが、一日の中で数時間程度直射日光が当たる程度にすると良く育つようになります。カーテンのレース越しに日光が当たる窓際などはベストポジションかもしれませんね。トイレや洗面所など陽の光が届かないような場所に置いている場合には、日当たりの良い日陰に場所を移してあげることを検討しましょう。
温度が低い
冬にひょろひょろしている場合には、温度が低すぎて弱ってしまっていることが考えられます。原産地は南アフリカのマダガスカル島という高温多湿な環境のため、日本の冬は温度的にも湿度的にも適合しません。冬の10℃以下になるような時期は、室内で温度と湿度が高い場所に移してあげるなどし、越冬させましょう。
水やりしすぎ
土の表面が乾いたら水やりをするのが基本です。毎朝、毎晩といったように定期的に水やりしてしまっている場合には、水を与えすぎによる根腐れをしている可能性があります。土が乾いたら水やりをするくらいの頻度に変更し、それでも改善しない場合には一度土を掘り起こして、腐っている根っこを切り落とし、植え替えてあげましょう。植え替えについてはこちらを参照ください。
水挿しなら水やりしなくてOK
水の入ったペットボトルなどにヒポエステスを挿し込む水挿しであれば、土が乾いたことをチェックして水やりをしなくとも、定期的な水の入れ替えだけでOKになります。土植えよりも育てやすく、最近では水耕栽培による生育が人気となっています。2〜3日から一週間に一度の水の入れ替えをし、水耕栽培用の肥料を加えるだけでとても簡単に育ちます。
害虫
ナメクジやハダニ、カイガラムシといった害虫が発生することがあります。屋外で生育させている場合には害虫がいないか注意してみてあげましょう。もし害虫が発生している場合には、駆除剤を使ったり寄せ付けないようにしましょう。
ヒポエステスがひょろひょろしていたら、育て方を見直そう
ヒポエステスは比較的簡単に生育しやすい人気の観葉植物です。正しい方法で育ててあげれば、徐々にまたその元気を取り戻してくれるはずです。色鮮やかな葉っぱをつけてくれてこそ、ヒポエステスの良さが引き立つというものです。ぜひ、お試しください。
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