ドラセナを水挿しで発根させる方法 – 根が出たのは開始2週間後

水挿しで発根したドラセナ・マッサンゲアナ 観葉植物

ドラセナは幸福の木と呼ばれるマッサンゲアナやミリオンバンブーと呼ばれるサンデリアーナなど様々な種類に分かれますが、いずれも水挿しで発根させることができます。当記事では、ドラセナの中でもインテリアの一つとして人気の高いドラセナ・マッサンゲアナとドラセナ・サンデリアーナを水挿しで発根させるまでを紹介します。

アウトドアと観葉植物が好きな37歳(男)。広告代理店勤務ですが、撮影スタジオのインテリア責任者も務めています。土日は釣り、テニス、カフェやインテリア雑貨巡り。30以上の観葉植物を生育中。スイーツ好きで、特にドトールのかぼちゃタルトが大好きです。慢性的な腰痛を直すために、日々姿勢改善など取り組み中。

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ドラセナ・マッサンゲアナを水挿しで発根させる

ホームセンターでも「幸福の木」と札に書かれて売られていることが多いですが、本名はドラセナ・マッサンゲアナ。当記事後半でも紹介するサンデリアーナや、ドラセナ・フラグランスなど他のドラセナと葉の形状や色がとてもよく似ていますが、幸福の木と呼ばれているのは全てマッサンゲアナです。

ドラセナの他の種と比べ木の幹が太いので必然と枝も太いマッサンゲアナですが、正しい位置でカットした枝を水挿しすると、枝からニョキっと根っこが生えてきます。

1. 太く長い枝を剪定する

マッサンゲアナを増やすには、親となる木から枝をカットする必要があります。どれでも良いかと言われれば否、水挿しして増やせる確率が違います。太くて長い枝は水挿しをするとしっかり発根する確率が高く、発根までにかかる日数も早いです。剪定するならできる限り弱って枯れそうな枝を選びたくなりますが、枯れ始めている枝ではやはり発根率が低い印象です。

枝に対して切断面が斜めになるように切る

これは水挿しを開始した後のことを考えてのことですが、切断面が斜めになるとその分水と触れる面積が広がります。これまで根っこから吸い上げた水分を分け与えられていた枝葉ですが、カットされるとその根っこを失います。根の代わりに枝の切断面が水分を吸収するため、切断面が広い方が効率的に水分吸収しやすくなります。枝に対して垂直ではなく、できる限り斜めにしてあげましょう。

幸福の木(ドラセナ・マッサンゲアナ)を水栽培しやすくするために切った斜めの切断面

枝はスパッとカットしよう

枝を切る際に、園芸用のハサミではなく通常のハサミで切ったり、少し躊躇ったりすることで切断面がボロボロになってしまいます。切断面はこれから水挿しで水分を吸収するとても重要な役割を担う中でボロボロになってしまうとその役割を上手に全うできません。切る際には、園芸用のハサミで躊躇せずスパッとキレイに切りましょう。

また、枝を斜めにカットしようとすると難しいので、一度垂直に切った後に斜めに切るなど、二段階に分けて切断面を整えるとうまくカットできます。

2. 葉っぱを半分カットしていく

カットした枝に枯れた葉っぱはカットしてしまいましょう。また、すべての葉っぱの先端半分を切ります。これは、根っこがないことで水分吸収効率が落ちる中、葉っぱからはこれまでと同様に水分が蒸発していきます。水分吸収よりも水分蒸発の方が多くなっては意味がないので、葉っぱを半分にすることで水分蒸発を抑制します。

幸福の木(ドラセナ・マッサンゲアナ)の水栽培では葉を半分に切って水分蒸発量を半減させる

3. 水挿し用の容器に水と水耕栽培用の肥料を入れる

あとはカットした枝と、葉っぱの手前までを水に浸すだけです。水は2〜3日から一週間に一回のペースで入れ替えてあげましょう。入れ替えるたびに、水耕栽培用肥料を入れてあげることで発根率を高めることができます。通常時は土から水分だけではなく栄養も吸い上げていますが、水挿しの場合は通常の水道水のミネラルだけでは十分な栄養を確保できません。水耕栽培用肥料を混ぜることで、観葉植物に必要な栄養を確保させます。

水栽培で育てている幸福の木(ドラセナ・マッサンゲアナ)

2週間後に枝の途中から発根

水挿しで発根したドラセナ・マッサンゲアナ
水挿しで発根したドラセナ・マッサンゲアナ

根っこは切断面から生えてくると思いきや、枝の途中から生えてきます。最初は小さな白い粒なので気付きにくいですが、そこから数日もすればそれがはっきりと根っこであることが分かるでしょう。

ドラセナ・サンデリアーナを水挿しで発根させる

100円ショップでも小さなサイズで変えるミリオンバンブーですが、編み込みされていない状態では本名のドラセナ・サンデリアーナという札で売られています。サンデリアーナからミリオンバンブーにしたいなどの理由で増やす際、まずは水挿しで発根させるとその確率が高まります。基本的には幸福の木(マッサンゲアナ)と同じ方法です。

1. 新しく健康的な茎をカットする

サンデリアーナはある程度成長してくると、根元から新しい茎を生やします。伸び切った古い茎よりも、新しく健康的な茎の方が、新しい株にはふさわしいです。古い茎でも水挿しして発根させることは可能ですが、その後の生長を考えるとカットする茎は一番新しい健康的な茎を選ぶのが望ましいです。

古い茎の葉だけ枯れるドラセナ・サンデリアーナ
右側の曲がっている茎が古い茎。左側のピンと真っ直ぐな茎が新しく後から生えた茎

2. 葉っぱを半分カットしていく

幸福の木と同様、根がない状態での水挿しとなるので、葉っぱから水分が蒸発して全体の水分を失わないよう、葉っぱを半分カットします。

根っこがないことで全体の水分が保有しにくくなるため、葉っぱの半分をカットしたドラセナ・サンデリアーナ

3. 水挿し用の容器に水と水耕栽培用の肥料を入れる

通常、土から栄養も吸い上げますが、水挿しでは土に植えられていないため、水分からのみの栄養吸収となります。水道水のミネラルだけでは栄養分が不足しがちなので、水耕栽培用の肥料を入れることで植物に必要な栄養を補うことができます。

2週間後に切断面の逆から小さく白い根が発根

水挿しを開始して約2週間後に、切断面とは逆側の茎側面から発根します。白い小さな粒なので最初は気付きにくいですが、新しい根っこは水に浸した茎の端からちょろちょろっと生えてきます。

水挿しで発根したドラセナ・サンデリアーナ
水挿しで発根したドラセナ・サンデリアーナ

ドラセナを水挿しで発根させるなら開始時期と環境整備が重要

ドラセナ・マッサンゲアナもドラセナ・サンデリアーナも、基本的に育て方は同じです。熱帯地域の高温多湿な環境で生育するドラセナは、日本だと春から秋が最も生長しやすい時期となります。親株からカットして水挿しするなら5〜7月が最も適しています。それ以外の季節に開始する場合には、温度を20℃以上に保ち、湿度も50%を下回らないよう環境を整えてあげましょう。また、日当たりは明るい日陰が良く、直射日光は真夏の強い日差しは良くないですがそれ以外の季節は1日数時間ほどの直射日光が当たる程度であれば問題ありません。ぜひ、お試しください。

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