モンステラの気根は放っておくとどんどん伸び、だらしなく見えてしまいます。気根はモンステラが健康でいるために必要な部位なので、気根を切らずに地中に埋めたり巻きつけたりと、うまく誘導して飾りたいですね。当記事では、モンステラの気根を誘導して埋めたり巻き付けたりする方法を紹介します。
モンステラの気根を埋めるメリット
気根は空気中の水分を吸ったり空気そのものを吸ったり、時には吸いすぎた水分を調節したりととても重要な役割を持っています。そんな気根を埋めると、地中の根と同様の役割を果たすようになります。空気中にある気根が地中に入り、突き進んだ先の気根を見ると一目瞭然です。空気中の気根は茶色い皮で包まれて乾燥を防ぐような構造をしていますが、地中に入った気根はその皮がなく白い根になっているのが分かります。
地中に埋まると、空気中で覆っていた皮を脱ぎ、白い根っことして土から栄養や水分を吸うようになります。空気中にある気根は通常の気根の役割を果たしながら、地中に入ったら根っことしての役割を果たすようになりますが、それ以外にもメリットがあります。
モンステラを増やす時に活躍
モンステラを新しく別の部屋にも置きたい!という際には新しいモンステラを買えば済みますが、今あるモンステラから2株、3株と繁殖させることも可能です。このモンステラを増やす際にとても重要な役割を果たすのが気根です。モンステラを増やす方法には取り木、株分け、茎伏せといったやり方がありますが、いずれも気根があることで繁殖成功率がグッと上がります。モンステラの繁殖では茎を切って気根を水に入れたり土に埋め、気根から白い根っこを生えさせることで繁殖を促しますが、茎を切る前に気根がすでに地中に埋まっていて先端が根っこになっていると、とてもスムーズにモンステラを増やせるようになります。モンステラを繁殖させようとしない限り、この気根のメリットを感じることはありませんが、それでも気根がモンステラにとってとても重要なものであることが分かりますね。
全体バランスを取りやすくなる
モンステラを室内で育てていると、モンステラが自由奔放に伸び、右や左に広がってしまうことがあります。そのまま少し生長すると、モンステラがバランスを保つことが難しくなってしまいます。通常の自然界であれば右に左に倒れても、その先に石や木などに寄りかかるだけですが、室内でバランスを崩され倒れてしまうと鉢そのもののバランスも悪くなり鉢が倒れやすくなってしまいますね。気根を埋めて地中で根を張るようになればその茎はとても安定するようになり、横倒れせず自立してくれるようになります。その茎が安定するだけでなく、全体重を支えてくれる一部になるため、全体バランスが整いやすくなります。生長する上で重要な役割を持つ気根ですが、室内で育てる上ではバランスをも保ちやくすなるという役割も持つようになります。
気根を使わず、モンステラが広がらないよう強制的に立たせる方法はこちらを参考ください。
モンステラの気根を埋める方法
気根を埋めることは難しくありませんが、無理に引っ張ったり誘導すると簡単に折れてしまうので注意しましょう。気根を埋める際、長すぎる気根は切っても大丈夫なのか?と疑問に思いますが、結論切っても大丈夫です。気根を切っても切った場所の少し手前からまた分裂したりして伸びていきます。土までの長さよりも長くなってしまってうまく誘導できない場合は、ちょうど良い長さに切ってしまうのもひとつです。
気根を切らずにうまく埋めるには
気根が長すぎて切ってしまう他に、支柱を立てて巻きつけるという方法もあります。モンステラに使う支柱は太めの支柱を使い、長く伸びすぎた気根を支柱にぐるぐると巻き付けながら、最終地点を土とすることでそこから先はうまく地中へ伸びてくれるよう誘導できます。
支柱の立て方についてはこちらの記事を参考ください。
モンステラの気根を地中へ埋まるよううまく誘導しよう
モンステラはとても強い観葉植物と呼ばれます。その強いとされるのは気根のような生長するための仕組みが備わっているからだと思います。しかし、そんな気根も無理に方向を変えようとグイッと引っ張ってしまうと、メシッ!という音とともに折れてしまいます。方向転換をするならば緩やかなカーブで無理のないように誘導してあげてくださいね。
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