小さくかわいかった苔玉ですが、1ヶ月ほど育てると下から根っこが出てきます。そのまま放置してもある程度育ちますが、葉っぱが枯れたりしてどことなく元気を失います。せっかく新しく生えてきた葉っぱが枯れたり落ちてしまうのはもったいないため、鉢に植え替えて元気に生長させたいですね。当記事では、苔玉を崩し、解体して新しく鉢植えに植え替える方法について紹介します。
苔玉を解体する方法
糸を解く
苔玉には細い糸が巻きつけられており、これにより苔が丸い球体を留めています。まずはこの糸を切り、苔から糸を取り外します。糸の端を見つけるのは至難の技なので、どこか糸の一箇所を切り、ぐるぐる巻きになっている糸を解いていきます。
苔を剥がす
糸を解くと苔が簡単に剥がせるようになります。このとき、細い根っこが張り巡らされているため、苔を剥がすのと同時に根っこも少し切ってしまうような感じになります。張り巡らされている細い根っこは切ってしまっても問題ありません。逆に、中央付近にある太めの根っこは切らないよう、その周りに引っ付いている苔を剥がしていくようなイメージで剥がしていきましょう。
根っこに付着する苔をキレイに洗う
多少苔が残っていても問題ありませんが、こびりついている苔を落とすには水道水で洗い流すとキレイになります。
鉢植えする
苔玉の下から根っこがにょきにょきと出てきていた状態から考えると、植え替え先となる鉢は苔玉より少し大きめのサイズを選ぶとちょうど良いでしょう。この鉢のサイズはその後の観葉植物の大きさに比例し、根っこが伸びれば伸びるほど葉っぱを付けます。かなり大きくしていきたいという目標がある場合は、現段階から大きなサイズの鉢へ受け変えるのもありです。
植え替えに使う土
これまで苔玉だったためあまり気にならなかったかも分かりませんが、室内に観葉植物を置くとコバエがわくという悩みをかかえる方が少なくありません。これは、観葉植物に与えた水が鉢の下から漏れ出て、水受けの皿に溜まった水にコバエの一種であるチョウバエが卵を産み付け、それが孵化したものです。または、観葉植物の土の中にコバエの一種であるキノコバエが卵を植え付け、それが孵化したものと思われます。チョウバエは水受けに溜まった水をこまめに捨てるようにすればOKですが、土に卵を産むキノコバエは対策が必要です。観葉植物に植える土にはゴールデン粒状培養土という土を使うことで、キノコバエが産み付けられる土ではなくしてしまうというのが一番簡単な方法です。ゴールデン粒状培養土はキノコバエの餌となる有機物を含まない、観葉植物の室内生育にとってとても都合の良い土なので、オススメです。
土を鉢に入れ終えたら完成です。
苔玉を解体して鉢植えしたら元気にすくすく育つ
苔玉から葉っぱが枯れたり落ちるようになるのは根詰まりによるものがほとんどです。生長しようと根っこが伸びてきた証なので、苔玉としては卒業のタイミングです。苔をキレイに剥がし、土に植え替えてあげることでキレイな葉っぱをまた生やしてくれるようになりますよ。ぜひ、お試しください。
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