「観葉植物を育てたい!」と思い立ったものの、私の家は日当たりが非常に悪く、尚且つベランダもありません。しかし、この植物にとって劣悪な環境下で、2年間に渡り様々な観葉植物を育ててきました。この記事ではそこから学んだ失敗例や上手く育てるためのテクニックを紹介していくので、同じ悩みのある方は是非参考にしてみて下さい。
やっぱり日光が無いと難しい
まず最初にお伝えしたいのは、観葉植物という生き物を育てるのであれば、「日当たり良好」というのは必須条件です。よく日陰でも育つ植物などが紹介されていますが、私の経験上、確かに育ちますが、非常に弱々しく育ってしまいます。
植物にとって光とは、人間で言う食べ物と同じくらい重要なので、日光を当てないと観葉植物達も痩せ細ってしまうわけです。基本的に日当たりは必ず必要であるということは理解しておきましょう。
テクニック1:耐陰性の観葉植物を選ぶ
再三申し上げたように、光の必要のない観葉植物などいないと思うのですが、確かに光がなくても育ちやすい種類がいることは確かです。私の日当たりの悪い部屋でも元気に育った英雄達を紹介していきます。
ドラセナ サンデリアーナ
私が育ててきた観葉植物の中で、闇の中でも一番強く育ったのは「ドラセナ サンデリアーナ」です。写真は100円ショップで購入したものなのですが、全く日の当たらない玄関でもすくすくと育ってくれました。ちなみにこれは2年間日光に当てていません。
こちらもサンデリアーナのホワイトという品種ですが、この子に至っては、お花屋さんで買った花に「飾り」としてついてきたもので、花瓶に入れっぱなしにしていたら根っこが生えてきていたという強い生命力の持ち主です。もちろん全く日を当てなくても育ちます。尚、葉先は枯れてしまうことが多いので気になる場合は定期的にハサミでカットしてあげましょう。
ポトス
もちろんしっかり日光を浴びているポトスと比較をすると、少しシナシナしていますが、日当たりが悪くてもちゃんと育ちます。こちらはハンギングプランターで天井から吊るして育てているのですが、日光に当てなくてもどんどん伸びていきます。
アイビー
道路の脇にも生えている事がある、生命力に優れた、可愛らしい観葉植物です。ただ、見かけによらずずっと日陰に置いていると弱ってしまいます。ドラセナ、ポトスとは異なり、定期的に日光浴をさせてあげましょう。気を抜くと普通に枯れてしまいます。
日光不足で育たなかった植物達
参考までに逆に日光不足で育たなかった植物を紹介していきます。日当たりの悪いお部屋にお住まいの方はこれらの植物は選ばない事を推奨します。
「多肉植物系」は枯れる
「初心者でも育てやすい!」という言葉に惹かれ、意気揚々と沢山購入したのですが、1週間ほどで半分くらいがお亡くなりになってしまいました。もちろんその間に色々調べていたのですが、原因が全く分からず、かろうじて生き残った子達を日当たりの良いオフィスに持ち運んだところ復活しました。多肉植物にとって日光は必須のようです。
「グリーンネックレス」も枯れる
こちらも多肉植物になりますが、人気なので一応紹介しておきます。店頭であまりの可愛さに一目惚れして購入したグリーンネックレスですが、一週間と経たずに枯れてしまいました。その後しっかり日光に当てたら、新芽が出てきたりしたのですが、残念ながら復活することはありませんでした。
「モンステラ」は育ちが悪くなる
この写真はモンステラなのですが、茎は細く、葉が小さいですよね。「苗から購入してまだ間もないからなんです!」と言いたいところですが、実はこれはしっかり2年間育てています。日陰で育てるとこのようになります。弱々しく、生命力を感じられませんよね。全く枯れないのですが、全く大きくなりませんので、切れ目の入ったモンステラに育てたい方は、日当たりの良いお部屋に引っ越しましょう。
「オーガスタ」は葉が枯れる
オーガスタは生命力が強いと聞いていたので、勝手に日光が無くても大丈夫だと勘違いしていたのですが、全然ダメでした。徐々に葉が丸まって枯れ、茎が細くなり、新芽もふにゃふにゃで自立してくれません。ある日、葉っぱの重さに絶えきれず、ついに茎が折れてしまいました。オーガスタは大きくてお洒落な観葉植物ですが、育てる場合には日光は必須だと思って下さい。
テクニック2:白色のLEDライトを照射する
一般的に「育てやすい」と言われている植物でも、日当たりの悪い場所だと育たない事が多いのですが、それでもどうしても育てたい植物があるという場合には、ライトを照射しましょう。
実は日光はでなく、ライトの光でも植物は育ちます。LEDにする理由は電気代を安くできるという事。白色が良いのは、植物に必要な光の波長がバランス良く含まれている色だからです。私は寝室の読書用に使うLEDライトを使用しています。
照射時間は1日8時間〜12時間
ずっと照っぱなしにするのは植物にとって良くないです。休みなく光合成をしなければいけなくなるからです。照射時間は、太陽の日照時間と同じくらいの8〜12時間が良いです。自動的に電源をON/OFFしてくれるタイマーを購入しておくと便利です。
電気代も頭に入れておく
気になるのは電気代だと思います。私の家の場合だと、毎日8時間の照射で、月の電気代が1,000円くらい上乗せされたような気がします(※正確に計算はしていません)。一応同棲をされている方は、同居人に承諾を取っておいた方が良いでしょう。
テクニック3:環境が変化したら1週間は気を張って観察する
当然ですが、日照不足が原因で弱ってしまう時は、「場所を変えた時」か「新しく仲間に加わった時」です。この2つのシチュエーションは観葉植物にとって大きな変化となりますので、最低でも1週間は慎重に様子を見てあげましょう。
決まった画角で写真を撮影する
観察といっても、見るだけでは案外気付かないことが多いです。必ずスマホで撮影をするようにして、微妙な変化を感じ取りましょう。チェックポイントは、
- 茎の角度が下がっていないか
- 葉の色に変化はないか
- 葉の先端が枯れ始めていないか
といったところです。また見た目だけでなく手でも触り、葉っぱや茎の張り具合も細かくチェックするようにしましょう。
弱ってしまった場合の準備も忘れずに
私は最悪の場合、会社のオフィス(日当たり良好)に持ち込んでも良いという事を、事前に会社から承諾してもらっています。日当たりの悪い部屋で育てる場合は、このようなリスクヘッジもしっかり準備しておきましょう。
テクニック4:水栽培で育てる
水栽培とは、土を一切使わず、瓶などに水を溜めて、直接植物を育てる栽培方法です。植物の種類によって向き不向きがありますが、植木鉢が不要で場所を取らないので、比較的日当たりの良い窓辺に配置することができるようになります。
また見た目もお洒落であるという事や、根っこの伸び具合も毎日観察できるので、日当たりの悪い部屋でも育成しやすい栽培方法です。
テクニック5:可能な限り日光浴をさせる
休日などは、可能な限り部屋で一番日の当たる場所で日光浴をさせてあげましょう。写真は、普段はリビングに置いている観葉植物達を一時的に集結させている様子です。尚、直接日光に当て過ぎると葉焼けをしてしまう可能性もあるので、直射日光ではなく柔らかい明かりを照らすようにしてあげましょう。
日当たりが悪い場所で育った方が愛着が湧きます
日当たりが悪いということは、観葉植物を育てる上で大きなハンディーキャップであることは間違いありません。しかし、そんな環境下でも元気に育ってくれていることを実感すると、普通以上に愛おしてくてたまらなくなります。日当たりが悪いからと言って諦めずに、是非この記事を参考に、まずは育てやすい植物から始めてみてはいかがでしょうか?
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