テレビ台やテレビボードを床に直置きせず、壁掛けなどで浮かせることでホコリが溜まりにくくなったり、掃除がしやすくなるということで人気です。壁に穴を開けられない賃貸物件でも、2×4(ツーバイフォー)の木材をDIYすることで簡単に木製ラックを作ることができます。しかも、2×4材で作ったラックは通常のテレビ台やテレビボードと比べ収納量が増え、スペースに余裕ができるという利点があります。木製ラックでおしゃれかつ収納量が増え、掃除もしやすくなるという、一石二鳥ならず、一石三鳥の選択です。当記事では、テレビ台やテレビボードを浮かせられる2×4材のテレビ棚を自作でDIYする方法を紹介します。
収納量が多く、おしゃれな木製テレビ棚
まずは作るテレビ棚の要件をまとめます。
- 賃貸物件で設置することを想定し、一切壁に穴を開けない・傷つけない
- 液晶40型テレビ、またはそれ以上の重さでも耐えられる棚
- ブルーレイ・DVDレコーダーも横置きで置ける(縦置きできない機種)
- 観葉植物などテレビ周辺に置くことができる収納スペースを確保
- 棚の位置はテレビの買い替えや収納物の変更に臨機応変に対応できるよう、上下の位置を変更できるようにする
以上の5つの条件をクリアする棚を作ります。完成したのがこちら。
床に置かず浮かせたテレビ台で掃除も楽ラク
一番の目的はテレビ台やテレビボードを直置きせず、床から浮かせることにありました。2×4材だけが床に面しているだけです。一番下の棚の位置をできる限り床から離すことで、掃除機を入れやすく工夫しました。
ブルーレイ・DVDレコーダーのスペースはあまり高さを取らず、DVDケースが置ける程度の広さにしました。あまり広くしすぎるとコードを隠すよう収納できないので、高さは必要最小限にしました。
テレビを壁掛けにしなかった理由
2×4材を使えば、棚置きではなくテレビの壁掛けという選択もありましたが、テレビを壁掛けしてもブルーレイ・DVDレコーダーが取り残されるため、それならテレビもレコーダーも棚置きにすることで安定感を増した方がいいと判断しました。ブルーレイ・DVDレコーダーが縦置きしても良い機種ならテレビを壁掛けし、テレビの後ろにレコーダーの縦置きスペースを確保する選択もできましたが、それでも他にDVDケースやその他付随する小物を置くスペースがなくなってしまうため、結果的には壁掛けではなくテレビ棚に仕上げた方が良いと思います。
テレビの上には観葉植物を並べて置く棚
テレビの近くに観葉植物を置くと風水的に良いとされています。しかし、テレビ台やテレビボードに観葉植物を置くとどうしても置ける観葉植物の数に限りが出てしまったり、入ってくる日光を遮らないように配置することができないという悩みがありました。テレビの上に一段観葉植物専用の棚を設置することで、広々とした空間に観葉植物を贅沢に並べることができました。窓から差し込んでくる日光を、観葉植物同士で遮ることなく配置させることができ、均等間隔で配置することで一気におしゃれ感が増しました。
2×4材テレビ棚の作り方
2×4材テレビ棚のDIYに必要な材料と道具
棚はレコーダー、テレビ、観葉植物の3段にします。注意点としては、これら全てを取り揃えるには1〜2週間ほど必要になることが予想されます。特に木材はサイズを注文できる分、カットが必要となるため、即出荷とならないことから通常の配送より時間がかかってしまいます。
好みに合わせた棚を作るためには、電動ドリルとメジャーが必要となります。
2×4材とアジャスターを購入する際の注意点
床から天井までの長さに合わせて購入します。今回の例では、天井まで2.5mでしたので、2.42m(2420mm)の2×4材を2本購入しました。2.5mなのに、8cm足りないのでは?と思われがちですが、長さがぴったりの木材だとツッパリとなるアジャスターを装着できません。アジャスターは10cm前後で調整するので、床から天井までの長さより10cm未満短い木材を調達すると良いでしょう。
棚の支柱の購入費用を少なくするコツ
支柱とは、棚受け(板を置く部品のこと)を差し込む部品です。ブルーレイ・DVDレコーダーを置く棚と、テレビを置く棚には同じ支柱を使うことで、本来必要な支柱の数を半分にすることができます。レコーダーの棚の高さは狭くするため、このような工夫ができます。
棚板の幅と奥行き
今回の例で使用したテレビは40インチ液晶テレビで、テレビ幅と同じくらいの棚板を購入しました。これより幅が狭い板でも両軸の2×4材が邪魔することなくテレビを乗せることは可能ですし、これより広くてもOKです。あまりに広くしすぎて板が下に湾曲することがなければOKでしょう。
逆に奥行きは、テレビのスタンドの奥行きより大きなサイズにしないと、テレビが不安定になってしまいます。今回の例ではスタンドの奥行きが22cmでした。棚受けは15、20、25、30cmの4パターンがあるので、棚受けは25cmのものを、棚板の奥行きは23.8cm(25cmちょうどにしてしまうとハマらないため)のものを購入しました。
作り方手順
1. 2×4材にアジャスターを装着し、垂直に設置する
アジャスターは2×4材の上側にネジで調整する方を、下にカポッとはめるだけの方を装着します。
先に下側だけをカポッと装着し、2×4材を立てて壁に這わせ、立てかけます。アジャスターを倒れない程度で緩めに調節し、少し離れたとコロで板が垂直になっているかを確認しながら設置しましょう。天井に立てかけた際に長すぎて立てかけられないということがないように、アジャスター上側はネジを回して短くなるようにしておきましょう。
2. 2×4に支柱を装着
実際の棚の位置になるであろう場所へ板を当てながら、棚の位置をどの辺にするかを決めます。この辺が良いなと思う位置に対し床や天井からの距離を測り、左右同じ高さになるようペンで印を入れます。ここで左右の高さがずれてしまうと棚が斜めになってしまうので、注意が必要です。
棚位置が決まれば、あとは支柱を2×4材へ装着するだけです。支柱は上下にネジを埋め込むだけですが、先ほどのペンの印の位置からズレないよう先にネジ位置に電動ドライバーで浅い穴を掘っておくと簡単になります。左右、3段分全て支柱を装着できればOKです。
3. 支柱に棚受けを装着
支柱の穴に棚受けを入れ、装着させます。説明には上から木槌で叩いて装着するとありますが、木槌がない場合は金槌でOKです。金槌で直接叩くと棚受けを傷つけてしまうため、間に新聞紙や布を被せることでダメージを軽減させられます。穴にストッパーが入り込み、グラグラしなければ装着完了です!
4. 棚板を棚受けに置いて完成!
あとは棚板をポンと上に置くだけでOKです。テレビやレコーダーも配線し、観葉植物も置けば完成です。
テレビ台・テレビボードを浮かせるなら壁掛けより2×4材の棚
棚にしたことで思った以上に収納スペースが生まれました。何よりお気に入りなのは、おしゃれということ!DIYは大変という印象もありましたが、メジャーで測ったりドリルでネジを装着する作業量も少なく簡単にできました。2×4材だと引越し時の搬出も楽で、新居でも高さを調節したりその家のニーズに合わせて変化させられるというメリットもあります。テレビ周りがスッキリすることでリビング全体の空気感もガラリと良くなりました。DIYに少し抵抗感があるという方も、一度チャレンジして見てください。
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