クワズイモの葉が垂れる – 回復の仕方と正しい育て方

観葉植物

クワズイモを室内で育てていたり、購入してから長い間経つと葉が垂れることがあります。これは、クワズイモの育て方が良くないことにより弱体化している兆候です。クワズイモの推奨される育て方をすべて網羅することは難しいかも分かりませんが、致命的な原因が特定できれば部分的に改善し、元気を取り戻せる可能性があります。当記事では、クワズイモの葉が垂れて弱ってしまう原因と、回復させるための正しい育て方を紹介します。

アウトドアと観葉植物が好きな37歳(男)。広告代理店勤務ですが、撮影スタジオのインテリア責任者も務めています。土日は釣り、テニス、カフェやインテリア雑貨巡り。30以上の観葉植物を生育中。スイーツ好きで、特にドトールのかぼちゃタルトが大好きです。慢性的な腰痛を直すために、日々姿勢改善など取り組み中。

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クワズイモの葉が垂れる原因とその対策

日当たりが悪い

クワズイモは他の観葉植物に比べ、直射日光が少々当たっても平気なくらい日の光が当たることを好みます。ですが、日の光が好きだからといって耐陰性がないというわけではありません。他の観葉植物と比べても、暗い場所に対しての耐性は通常。とはいえ長い間暗い場所に置いているとどんな観葉植物でも弱ってしまうので、一時的にでも日当たりの良い場所に移動してあげるなどして回復を促しましょう。できれば屋外で直射日光が当たるような場所に置くことが望ましいですが、室内であれば部屋の中でも特に日の光が多く差し込む場所に置いてあげると良いでしょう。

クワズイモの大きな葉っぱや力強い根っこの姿から、玄関に置きたいという方も少なくありません。窓があり日光が差し込む明るい玄関であれば心配はありませんが、日光が差し込まない暗い玄関に置くと徐々に弱ってしまうことが考えられます。暗い玄関でもクワズイモの葉が垂れない程度にしたい場合には、LED植物育成ライトを活用するのもアリです。

暗い玄関にLED植物育成ライトで照らされたクワズイモ
暗い玄関にLED植物育成ライトで照らされたクワズイモ

根詰まりしている

ホームセンターや園芸ショップなどでクワズイモ購入し、植えられていた鉢のまま育てているという方に該当しやすい原因が根詰まりです。観葉植物の販売店では観葉植物を極力魅力的にして売れるようにちゃんと管理されていると思いますが、扱う観葉植物が多すぎるがゆえにすべてに目が行き届いているわけではありません。特に生長速度が速い観葉植物や、なかなか買われず長い間店頭に置かれたままの観葉植物は植えられた当初より大きく育ち、植えられている鉢のキャパでは収まりきらないほど生長してしまっているケースもしばしば。

園芸ショップで購入したばかりの根詰まりしているクワズイモ
園芸ショップで購入したばかりの根詰まりしているクワズイモ

上の写真は園芸ショップで購入したばかりのクワズイモを鉢から掘り起こしたものです。鉢底からは根っこがはみ出し、所狭しと根詰まりしていました。購入したばかりのクワズイモですらこの状態だったので、園芸ショップでは近々植え替えをしようとしていたところを購入した可能性もあります。仮に100円ショップのような格安で観葉植物を販売しているところではどのような土に植えられているかも不明ですね。今、クワズイモの葉が垂れてしまっている場合には、鉢底から根っこがはみ出すように伸びていないか、または鉢から掘り起こしてみて根詰まりしていないか確認してみましょう。もし根詰まりしているなら、すぐに大きな鉢に植え替えるか、根っこを剪定してあげましょう。

ワンサイズ大きな鉢に植え替える根詰まりしているクワズイモ

なお、根詰まりしている根っこに対し、葉っぱを枯らすことで根と葉の量のバランスを調整しているクワズイモ。根詰まりしている状態を放置するのはオススメできませんが、古い葉をカットするのも簡単にできる手立てです。クワズイモの茎は太いので園芸ハサミをしようしてスパッと繊維を傷つけないようカットしましょう。

土の水はけが悪い

クワズイモに限らず、観葉植物のほとんどが水はけの良い土壌環境を好みます。水はけが良いとは、つまり水を与えた時に土の中の空間を辿り、鉢全体の土に水が行き渡るような状態のことを言います。もちろん、スカスカでは意味がないのでそのバランスが重要ですが、観葉植物向けとして売られている土であれば基本的には水はけの良さを考慮して作られているはずです。たくさんある観葉植物向けの土ですが、その中でもゴールデン粒状培養土がオススメです。

ゴールデン粒状培養土なら水はけが良く、コバエがわきにくい

ゴールデン粒状培養土は観葉植物が健康的に育つための良い条件をたくさん持ちながら、お手頃な値段で買える土です。最大の特徴は粒の大きさで、円柱のような形をしていて普通の土より大きな粒状になっていることです。この粒状により粒と粒の間にちょうど良い空間を生み、水はけの良さを作ります。また、水はけの良さばかり着目しがちなこの空間ですが、根っこは水だけではなく空気も吸い込み、株全体へと届けます。この空気が意外と重要で、最近ではパプリカ農家でも土の中に適度な空間を作り根っこが空気を吸いやすくすることで大きく甘い果実を作っているほどです。土の中の適度な空間により、水はけの良さと空気の吸いやすさを演出するために、ゴールデン粒状培養土はとても使い勝手が良いですね。

粒状の土で水はけの良いゴールデン粒状培養土
ゴールデン粒状培養土の粒

また、室内で観葉植物を生育しているとよく悩まされるコバエの発生ですが、ゴールデン粒状培養土に植えることでそのコバエの発生を極力抑えることができます。コバエ、特に土の表面数センチに卵を産み付けるキノコバエは主に土の有機物を餌にしますが、ゴールデン粒状培養土は無機物のためコバエの繁殖を抑えます。

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水を与えすぎ

水を与えるのは、土が乾いてからでOKです。毎朝水を与えているという場合は与えすぎで根腐れを起こしてしまっているかも分かりません。とはいえ、クワズイモは生長が速くとても強い観葉植物なので、よほど水はけが悪い環境でない限り水やりのしすぎによる原因は考えにくいかも分かりません。葉が垂れてしまう直接的な原因としては考えにくいかも分かりませんが、育て方としては土が乾いてからの水やりが正しいので、今後の改善として検討しましょう。

意外と強いクワズイモ

冬の寒さは耐えられる

クワズイモは耐寒性の高い植物です。観葉植物の原産地は熱帯地域が多くのですが、クワズイモの原産地は中国や台湾、そして日本でも生息しており、高温多湿は好みますがそうでなくても生息できる特性を持ちます。よって、北日本の冬のような特に寒い地域でない限り、クワズイモを屋外で育てても越冬できることが多いです。とはいえ、やはり寒い時期になるとその生長活動が鈍くなるので、水やりは春から秋よりも少なくてOKです。

生長スピードが速い

適切な環境下であればクワズイモはスクスク、グングン生長します。春から秋は生長時期なので、株の大きさを大きくしたい方にとってはチャンスです。水やり、肥料、日当たりに注意し、生長させると良いでしょう。

暑さに強い

夏の猛暑にも耐えられるほど耐暑性も高いのがクワズイモです。日差しが強すぎて葉焼けしてしまうこともありますが、直射日光が当たっても平気な場合も少なくありません。葉焼けしない限りは、直射日光が当たる場所を選んで置いてあげると良いでしょう。

クワズイモの強い生命力で垂れた葉を回復させよう

クワズイモは強い生命力と生長力を持っているので、一度葉が垂れても枯れていない限りは元気を取り戻してくれる可能性は十分あります。弱ってしまった原因が特定できれば、改善して元気を取り戻すまでしっかり管理するだけで、またピンとした大きな葉を伸ばしてくれるでしょう。ぜひ、お試しください。

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