モンステラの茎が増えてきたり、根詰まりしていることをきっかけに、株分けする方法を紹介します。切り分けた茎も正しい位置で切ることで、水栽培で生長させることができます。重要な切る位置を間違うと根を伸ばさずそのまま枯れる原因となりますので、注意しましょう。
モンステラの株分けで切る位置
4年以上同じ鉢で育ててきたモンステラは、根元のほうにたくさん節を持ちつつ、どんどん先のほうでしか葉を付けなくなりました。
いびつな形にもなってきたところで、株分けしてモンステラのメンテナンスをしてあげることとします。
切る位置を間違うと水栽培する方の茎がちゃんと育たない
株分けは、片方が根っこがある方、もう片方が根っこから切り離された側の茎となります。切り離された方の茎は根っこがなくなるので、代わりに気根が水を吸い上げる役割を担います。気根とは、茎からニョキッと出ているツルのようなもの。この気根を水の中にいれると、根っこの役割をするようになります。よって、水栽培する方の茎には、気根が付いている必要があるので、気根を含めたその側が切る位置となります。
切り出した方のモンステラを水挿しで育てる詳しい記事はこちらをどうぞ。
株分けしたモンステラを土に埋める手順
通常、根っこが付いている側は土に埋めます。
1. 鉢底石を敷き詰める
鉢底石なしで埋めてしまうと、水はけが悪くなってしまいます。水はけが悪い鉢は、根腐れしたり病害をもたらしたりします。水はけをよくするために、最初は鉢底石を敷き詰めましょう。
2. 土を敷く
鉢底石の上には土を敷き詰めます。観葉植物用の土であればOKです。この際に、根っこがついたモンステラの位置を意識しながら植えましょう。根っこの位置から根が伸びるため、あまり下の方に植えすぎるとその分根を伸ばす範囲が狭くなります。根っこを上の方に位置することで、その分根を伸ばすことができます。
また、鉢の縁から土の位置が下になりすぎると、風のない室内ですと特にカビができやすくりなります。縁ギリギリまで土を入れることで、カビの発生を極力最小限にすることができます。特にカビができやすい冬の時期は、一度カビができると対処しても繰り返しカビが発生し、面倒なことになるので、この植えるタイミングで縁ギリギリまで土を植えると良いでしょう。
3. モンステラを植える
根を潰さないように、そして傷つけないようにゆっくりモンステラを土の中に入れ、土を被せていきます。モンステラが倒れてしまわない程度に土を固め、安定させましょう。
4. 赤玉土を敷き詰め、カビとコバエ対策をする
土を鉢の縁ギリギリまで入れるということでしたが、夏は観葉植物の土からコバエが発生することで悩む人もいます。対策として、土の上に赤玉土を2〜3cmほど敷くとコバエが発生しなくなります。土を縁から4〜5cmほど下まで敷き詰め、モンステラを植えた後に赤玉土を敷くと夏のコバエ対策として万全ですね。
土に埋めた直後は日陰で少し様子をみる
土に埋めた直後のモンステラを、これまで置いていた場所にすぐ戻すのではなく、一旦日陰に置きましょう。モンステラは元々日陰で少し日光が届くくらいの日当たりを好みます。外で直射日光受けるような場所でも元気に生長していた場合だとしても、植え替え直後は敏感で弱りやすいです。旧に過酷な状況に置かれると、みるみるうちに弱ってしまうので注意です。土が乾くまでは水やりもせず、乾いたらたっぷり鉢の下から水がでてくるくらい与えましょう。
株分けしたモンステラを水栽培する
根っこがある場合は土に入れて育てますが、大きさ的にそこまで大きくなくインテリア的に水栽培で育てたいというケースもあるかと思います。モンステラは水栽培より安定して生長する土栽培がオススメですが、もう少し葉を増やすまで水栽培で育てたいという場合は、今付けている根が所狭しと詰まってしまわないように少し大きめの瓶を用意しましょう。また、瓶の中でどのくらい根が生えているか、伸びているかを確認できるように、透明の瓶で毎日様子が見れるようにすることをオススメします。
瓶の中で育てていてバランスを崩すくらい大きくなった場合には、また株分けするか、土に入れて土栽培するようにしてあげると良いかと思います。
コメント