ハサミやニッパーなどの工具についてしまった鉄錆を落とす際、お酢、クエン酸、重曹、歯磨き粉など様々なものが利用できると様々なところで紹介されています。しかし、実際にはどれが一番効果的なのでしょうか?お酢や歯磨き粉はどの家庭にも常備され、クエン酸や重曹も掃除の際によく利用されます。どれも単価的には同じくらいかと思いますが、同量で比べた際にどのくらい効果が違うのでしょうか?当記事では、お酢、クエン酸、重曹、歯磨き粉のどれが一番効果的に錆を落とすことができるのかを検証しました。
工具に付着した鉄錆を落としたのは、ダントツでお酢だった
4箇所それぞれにお酢、クエン酸、重曹、歯磨き粉を染み込ませたキッチンペーパーを付着させ、30分放置してどれが一番錆を落とすか、という検証を行いました。30分経過後に剥がしたキッチンペーパーの写真はこちらです。
ニッパーの錆を落とした順番を付けるとしたら、お酢、歯磨き粉、重曹、クエン酸の順でした。掃除の際に利用されるクエン酸が意外にも錆落としには使えず、身近なお酢の威力が絶大でした。二番目の歯磨き粉を大きく引き離し、キッチンペーパーがニッパーに触れていた箇所は落とした錆でこげ茶色に。
お酢を使った工具の錆取り手順
1. 工具を軽く水で洗う
錆以外の汚れが付着しているとお酢による錆落としの効果が低下してしまうので、軽く水洗いし、キッチンペーパーなどで拭き取ります。
2. 工具をキッチンペーパーで巻く
ニッパーやペンチの場合はキッチンペーパーを挟み込み、間の鉄錆も落とすようにします。挟み込んだのちは工具周りにキッチンペーパーを巻きつけ、キッチンペーパーで鉄部分すべてを覆うようにします。
3. お酢をキッチンペーパーに染み込ませる
キッチンペーパー全体にお酢が染み渡るようにかけていきます。このとき、お酢が作業する机の上などに溢れ、作業後にお酢の匂いを残してしまうことがあるので、下にビニールを敷いたり、洗面台の上で作業するなどすると良いかと思います。
4. 30分放置した後にブラシで磨く
お酢漬けのような感じで30分放置し、鉄錆にお酢がしっかり反応するよう待ちます。30分後にキッチンペーパーを剥がし、ブラシで磨くとみるみるうちに鉄錆が落ちていきます。このとき、ブラッシングすることで服に飛び散る可能性があるので、作業時の服装には気をつけてください。一通りブラッシングした後は、乾いたキッチンペーパーなどで拭き取ります。
横側がたくさん錆びていましたが、しっかり除去されました。また、中心の接続部の中にまでお酢が浸透して錆びを落としたおかげで、硬かったニッパーが軽く握れるようになりました。
5. やすりで仕上げる
お酢では取りきれないほどのしつこい錆が残る場合があります。また、錆は取れていてもくすみが残ります。これらは紙やすりで磨くことでキレイに仕上がります。
工具の錆取りにはお酢が最も効果あり!
錆を落とす方法として色んな方法が紹介されていますが、その中でもお酢が最も効果があることが分かりました。しかし、お酢はかなり刺激的な匂いを放つことから敬遠しがち。作業後のお酢の匂いが気になる方は、アルカリ性洗剤を使って中和すると匂いが消えます。セスキ、重曹、マジックリン、カビキラーなど掃除の際に使用する洗剤のほとんどがアルカリ性で、パッケージの後ろの品質表示に記載されているので確認してみましょう。ハサミや工具に錆が付いていたら、お酢で錆を落としましょう。ぜひ、お試しください。
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