スタンスミスのアッパー(ボディ部分)は合皮素材のため、一般的には洗剤を使わず合皮専用のクリーナーを使って洗うことを推奨されている記事やメディアを多く拝見します。しかし、スタンスミスのアッパーは合皮のなかでもポリエステルでできており、ポリエステルは水洗いOKの素材です。よって、専用のクリーナーではなくても中性洗剤であれば痛むことなく洗うことが可能です。さらに、スタンスミスを酸素系漂白剤であるオキシクリーンで洗うことも可能です。当記事では、オキシクリーンを使ってスタンスミスを漂白する洗い方について紹介します。
スタンスミスに酸素系漂白剤を使うと痛む?
オキシクリーンを使用して洗ったことにより、スタンスミスがボロボロになってしまったという報告はゼロではありません。ネット上の投稿を見ていると、オキシクリーンを使用した結果、合皮の表面が剥がれ落ち、無残にももう履くことはできないほどになってしまった写真もいくつか存在まします。ただ、3年前に購入したスタンスミスを数ヶ月に一度のペースで漂白洗浄してきましたが、それによって痛んでしまったということは一度もありません。確かに数年履いたことで劣化による合皮の剥がれは散見されますが、いずれも洗ったときに剥がれたのではなく履いているときに擦れて剥がれたものと思われます。
オキシクリーンを溶かした水に漬けるのは数時間が目安
もし、オキシクリーンを使ってスタンスミスの合皮が剥がれてしまったとしたならば、元々の劣化に加え、長時間オキシクリーンを溶かした水に漬け込みすぎたのではないかと思われます。これまでオキシクリーンを使用してスタンスミスのつけ置き洗いをした際には、いつも4時間程度しか漬け込んでいません。これは、オキシクリーンがブクブクと泡を立て、時間が経過するごとに白くキレイになっていくのを見るのが楽しく、ついつい状態を頻繁に見に行ってしまっていたことが始まりでしたが、正直数時間漬け込めば十分です。それ以上待ったこともありますが、ブクブクと立てていた泡もなくなり、ただ水に浸かっているだけのように見えました。
例えスタンスミスの合皮がポリエステルで水洗いOKの素材だったとしても、無駄に長時間水に漬けることで合皮が柔らかくなり、水からあげてタワシでこすり洗いする際に破けたり痛める結果になった、と考えると、とても自然で納得できます。とはいえ、どのくらい履きつぶしているかによって合皮の残り寿命も違うので、置き時間は数時間というのを参考に判断が必要です。
スタンスミスをオキシクリーンに漬けて汚れを落とす洗い方
1. オキシクリーンをジップロックに入れる
オキシクリーンのパッケージ裏側には、4リットルの水に対しキャップ1杯分のオキシクリーン粉末を入れる、とあります。ですが、スタンスミスの汚れ具合によって毎回入れる粉末の量は調整しています。目安として、ジップロックLサイズに対し半杯(14g)入れると程よく泡立ち、キレイに白くなります。
2. スタンスミスが水にしっかり浸かるようにして4時間放置
酸素系漂白剤のオキシクリーンは水に溶けることで泡を立て、気化していきます。水中に溶けていたオキシクリーンが気化するので、ジップロックの上側には空気が溜まります。時間の経過と共にこの空間は大きくなっていくので、そのことを考慮してジップロックを傾けます。時間が経過しても写真のようにスタンスミスが水に浸かるように工夫しましょう。
3. ジップロックから取り出してタワシで軽くこする
4時間も漬けると気泡も減り、浸けていた水も濁っています。
水に漬けてヤワヤワに柔らかくなった状態なので、あまり強くゴシゴシ擦るのではなくやさしく汚れを落としていくイメージです。この段階だとアッパーあたりにはほぼ汚れなく、ソールなど靴底周りのこびりついた汚れを落とします。だいぶ落ちやすくなっているので、軽く擦っただけでもみるみる汚れが落ちます。
4. 干す
干す前に洗濯機で脱水してもOKです。キレイに汚れが落ち、つけ置きにより通常手が届きにくい小さな隙間もキレイになりました。
スタンスミスを洗うなら4時間前後オキシクリーンに漬ける
中性洗剤でゴシゴシとタワシで擦り洗いするのも一つとは思いますが、目に見えない中の汚れなどもしっかり洗うには漬け置きがベストです。漬け置きに使用する洗剤としてとても人気なオキシクリーンですが、合皮素材の中でも水洗いOKのポリエステルなので剥げにくいとはいえ、漬け置きすぎるのはNGです。だいたいの目安を4時間とし、これ以上長く漬け置かず、擦り洗い時は軽く擦る程度で仕上げましょう。ぜひ、お試しください。
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