幼少期の頃は何も敷いていない床の上に、何時間でも座っていられました。しかし、今では硬い床の上など言語道断、椅子にも背もたれがないと5分と座っていられません。どうやら人間の筋肉量は20代をピークに、30代からは徐々に減っていくというデータがあるようです。つまり今までと同じ生活を続けるだけでは徐々に筋肉がなくなっていき、無意識のうちに衰え、当然怪我もしやすくなってしまうというわけです。
30歳を超えている方で、少しでも「健康」というワードに興味がおありなら、是非この記事を読んでみて下さい。
健康のためにできること①:運動
冒頭でも説明しましたように、デスクワークなどで普段あまり動かない方は、ご自身が思っている以上に体が衰えている可能性があります。これから紹介する運動を、是非生活に取り入れてみて下さい。
ウォーキング
ウォーキングという言葉すら嫌いな人も多いと思いますが、やってみると意外と楽しく続けられる運動の一つです。ウォーキングを継続するコツは、生活の一部に取り入れる事です。例えば出勤時に、いつも降りる駅の一つ前の駅で降りて、ラジオを聴きながら歩いてみたり、いつもは車で行っているスーパーに徒歩で行ってみるといった形です。息が切れるほど過激なものでなく、普通に歩くだけでも十分です。
ダイエットでは20分以上継続して歩かないと効果がないと言われていますが、例え1分歩くだけでも、やらないより効果は確実にあります。あまり実感はできないと思いますが、継続をしているとある日変化に気付くことがあります。私の場合は、坂道を登ってもあまり息が上がらなくなっていることに一年後に気付きました。運動をしていたつもりはありませんでしたが、確実に心肺機能が向上していました。
積極的に階段を使う
これは早い段階で成果を実感できるので、個人的には一番好きな運動です。私はマンションの14階に住んでおり、毎日階段で上り下りをしています。最初の頃は5階あたりまでが限界だったのですが、今では14階まで上がってもほとんど疲れません。3ヶ月の間、日々の生活の中で積極的に階段を取り入れた結果です。
ただ、階段を使った運動はなかなか疲れるので、無理に行うと継続できなくなってしまいます。最初の内は、移動手段を全て階段にするのではなく、「○○駅だけは階段を使う」
という形にしていった方が良いでしょう。慣れて(疲れなくなって)きたら、階段を使う量を増やしていきましょう。徐々に体力が付いていることを実感できるので継続しやすく、そのうち階段を使わないともったいないと思うようになっていくことでしょう。
電車では座らない
電車内で空席があるのに、座らずにずっと立っている人を見て、いつも不思議に思っていました。今にして思えば、そのようにしていた人はみんなスタイルが良かったような気がします。
電車は結構揺れるので、例えつり革に掴まっていたとしても、30分以上も席に座らずに立ち続けるのには中々の体力が必要です。逆に言うならば、立っているだけでも体幹が鍛えられ、体力も向上するというメリットに溢れた乗り物でもあります。
駅に着いた時、鋭い眼光で空いた席がないかを毎回チェックしている方を余所目に、涼しげに直立不動をしている、精神的にもワンランク上の人間になれます。
健康のためにできること②:生活習慣の改善
暴飲暴食を控える
好きなものを好きな時に飲み喰いできるという特権は、大人になってからでないと楽しめません。20代の頃はそれでも良いのかも知れませんが、年齢を重ねると体の方が悲鳴を上げてきます。正直これは、自制するのが難しく、何か病気になってからでないとあまり意識しない事だったりします。
個人的には、先に運動を始めることをオススメします。運動を継続していき、体力UPを実感すると健康に対するモチベーションが向上し、自然と食事改善にも目が行くようになっていきます。暴飲暴食を控えるためにはきっかけ作りが大切です。
早起きをする
人間は日光に当たることで1日のリズムを調整しています。朝起きて日の光をゆっくり浴びることで、脳が1日の始まりを実感し、身体全体を活動ステータスにスイッチしてくれます。朝はギリギリまで寝て、起きてすぐに家を出発するような方は、脳のスイッチがオンになっていないため、1日中ずっしりと体が重く、頭がぼんやりとしてしまうのです。顔つきもとっても不健康です。確かにギリギリまで寝ないと損をした気分になりますが、睡眠は量ではなく「質」なので、直前まで寝ることによるメリットはありません。
逆に、家を出る1時間前から起き、優雅な朝食を済ませ、出社時間に余裕を持って家を出ている人は、睡眠の質が高いことが窺えるので、健康面での勝ち組と言えます。心なしか裕福そうな方を思い浮かべてしまいます。
睡眠の質を上げるコツは、布団に入ったらテレビやスマートフォンなどは観ないようにすることです。また夕食は、寝る3時間前には済ましておく事もポイントです。そして、目覚ましがなる前に起きてしまった時は、そのまま起床してしまうというのもポイントです。2度寝から始まる1日は最悪です。どんなに朝が強い人でも寝起きは眠いので条件は一緒です。
タバコを控える
これは喫煙者のみの改善となりますが、タバコは控えた方が楽しいです。私も喫煙者でしたが、タバコを辞めてからより健康に対する意識が高まりました。喫煙時も運動などはしていましたが、心の中では常に矛盾と戦っていました。タバコを辞めれてからは、全力で健康に向き合うことができるようになり、毎日が楽しいです。タバコを吸いながら健康を意識するのは難易度が高くなるので、取りあえずタバコは辞めましょう。
健康のためにできること③:ストレス解消
健康と聞くと、肉体面に意識がいきがちですが、精神面の健康も重要です。
新しい趣味に挑戦する
新しい趣味を挑戦すると良い刺激になることがありますね。ちなみに継続できる趣味を見つけるコツは、年齢に関係なく続けられるものから探すと良いです。ご年配の方でも楽しまれているような趣味、例えば「釣り」「音楽」「カメラ」「絵」といったものから探すと、一生続けられるかも知れませんね。
旅行に行く
気の使わないご家族や、それこそ一人旅なんて楽しいのではないでしょうか。自分の行きたい場所に自分の選択で自由に行くことができるのは大人になってからしかできない事です。私は、旅行先で何かを感じ取ったり、その場でインスパイアされたことは一度もないのですが、家に帰ってから日常との違いに気付いたり、もはや数年後に、その旅先で見たり聞いたものがアイデアに繋がったりすることがあります。普段あまり旅行をされない方にも是非オススメしたいです。
健康のためにできること④:体のメンテナンス
健康を積極的に維持することも大切な事です。
人間ドッグに行く
会社で定期的に受ける健康診断などでは、検査内容に限界があります。例えば「癌」などは、定期健康診断で見つかる事は困難です。なにかあってからでは遅い場合もあるので定期的に人間ドックなどを受けた方が良いです。ただ、人間ドックは保険適応外なので、全額自己負担となってしまいます。毎年受けるのではなく、数年に一度という形で定期的に受ける習慣をつけると良いですね。
歯科検診に行く
「歯」の存在を意識する方はあまりいないと思いますが、自分の歯でご飯を食べるという事の素晴らしさは、失ってからでないと気付かないようです。歯医者さんで治療をしてもらったら、半年後に歯科検診に来るようにと言われる事が多いですが、おそらく殆どの方が行っていないのではないでしょうか?定期的に歯科検診に行くことは、歯を失うリスクを大幅に減少してくれます。
整骨院に行く
骨盤が歪むと、体のバランスが崩れ、常にどこかに負担が掛け続けられてしまいます。それが痛みとなれば分かるのですが、大体の場合は気付かないことが多いでしょう。ある日重いものを持ち上げた時に、突然激痛となって現れます。ギックリ腰です。
ギックリ腰は定期的に整骨院に通うことで、発症リスクをある程度抑えることができるはずです。一度腰痛を患うと、想像を絶する治療期間を必要としてしまう場合があります。そうならないためにも、痛みを感じる前から定期的に整骨院に行くことをオススメします。
「1日だけ」から始める健康管理
健康管理が続けられないという方は、今日1日だけ健康に気を使ってみるのはいかがでしょうか。今日1日だけ歩いてみたり、旅行の計画をしてみたり、歯科検診の予約をしてみたり、自分の健康のために何か一つだけ行動を起こすだけでもその後のモチベーションが大きく変わっていきます。
何もしなかったらいつも通りですが、何か一つ簡単なことを継続するだけでも、している人とそうでない人とでは、数年後には大きな差となって現れてきます。
不健康でも誰にも迷惑をかけないから良いと思っている方もいますが、基本的には周囲の人は大迷惑です。自分の好き勝手に生きて、病気や怪我をして入院をした場合、その面倒を見るのはご家族などの周囲の方です。
自分のためにも、周囲の人のためにも、今日から少しだけ健康に気を使ってみてはいかがでしょうか?
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