時計には3気圧防水、5気圧防水、10気圧防水といった防水レベルの記載があります。しかし、10気圧防水であっても、10気圧、すなわち水深100mまでなら何したって大丈夫といったものではなく、その基準は齟齬なく伝わっていません。当記事では、各気圧ごとにどのくらいまでの防水が保証されているのかを紹介します。
10気圧防水が耐えられる防水レベル
5気圧防水の時計と明らかに違う点は、その時計が水に浸かっても大丈夫とされている点です。ただし、その上の20気圧防水の時計は腕に装着して泳ぐことが可能とされていますが、10気圧防水の時計は泳ぐことにまで耐えられる防水性能はないとされています。つまり、普通の生活で付着したり浸かったりするレベルの水であれば壊れないということです。
10気圧防水の時計でOKとされている行為
「こういったことをしても大丈夫ですよ」と公表している時計メーカーはありませんが、10気圧防水は強い気圧と海水の付着はNGとしているところから、下記の行為は耐えうるレベルであると解釈できます。
- 洗濯
- 食器洗い
- シャワー
- 料理
塩水がかかってしまったりすれば壊れる原因となってしまいますが、ざっくりした解釈では、10気圧防水は特別なことをしようとしない限り水が原因で壊れたりはしないです。唯一、料理は塩水や醤油など水以外の液体を使うので、それが時計の細かいパーツ部分に付着すると故障の原因になると考えられます。もし、水以外の液体が時計に付着した場合には、すぐさま流水で洗い流しましょう。
時計の操作中に水が付着することはNG
アナログ時計の数字「3」の横にあるネジをリューズといいますが、このリューズを回したり各種ボタンを操作しながら水が付着したり浸かったりすることはNGです。時計の中は精密なネジや歯車で構成されていますが、水が侵入することでその精密な構造を乱してしまいます。一ヶ所でも噛み合わせがズレたり錆びたりするだけで正常に動かなくなってしまうので、時計の操作は水がないような場所で行いましょう。
入浴もダメ
水に浸かってもOKとされていますが、温水や熱湯は時計のパーツを曲げてしまうことに繋がります。あくまで水に浸かってOKとされており、温水や熱湯はOKとされていません。入浴中につけていても故障しない状態が続くことはありますが、少なくとも小さなダメージを蓄積させてしまう原因になってしまうことも把握しておきましょう。
なぜ「10気圧」なのか
10気圧という言葉自体は何を表しているのでしょうか。これは、静止状態で耐えられる水深を指しています。つまり、何もしない状態であれば水深100mもの水圧にも耐えられますというもの。これは他の防水性能も同じで、3気圧防水なら静止状態30mまで、5気圧防水なら静止状態50mまで耐えらるということを指します。
10気圧防水の時計は普通の生活ならOK
入浴と料理の時以外であれば10気圧防水の時計は装着したままで日常生活をしても支障はなさそうですね。簡単な解釈をするとしたならば、10気圧防水は温水や熱湯がかかってしまうこと、水以外の液体がかかってしまうこと、リューズやボタンなどを操作している最中に水がかかってしまうことに注意すれば日常生活で壊れることはないということになります。
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