靴底に穴が開いてしまったけど、穴が塞がればまだ履ける!という気持ちからなかなか捨てきれない靴ってありますよね。こまめに洗っていれば外観がキレイなままであることも少なくなく、「この穴さえ塞ぐことができれば…」と思うと勿体無く感じしてしまいます。当記事では、靴底に開いた穴を塞ぐ方法を紹介します。実証のために今回用いたのはナイキのエアフォース1です。靴底、特にスニーカーの底に開いた穴を修理したい方にご参考いただきたいと思います。
靴底に開いた穴は、ゴムの肉盛り補修剤で修理
靴底、特にスニーカーの底はゴム製でできているものがほとんどかと思います。今回、穴が空いた靴底を直すのは、すり減った靴底のゴムを補填するような形でペースト状のゴム素材を盛り込み、固まらせて補修する方法です。使用するのはセメダイン・シューズドクターNです。
実際に穴の空いたスニーカーの靴底を補修していく
エアフォースワンのかかとがすり減り、穴が開いてしまいました。かかとより先はすり減っていないので穴自体は小さいですが、雨の日など地面が濡れているところを歩くと靴の中まで染みてきます。穴を塞ぐことを目的とし、このすり減ったスニーカーのかかとを補修していきます。
靴底の補修箇所をキレイに拭く
塗布するペースト状のゴムがしっかり貼りつくように、補修部分となる靴底の砂やゴミをしっかり拭き取ります。ゴムが乾いき、補修が完了して履いているときに補修部分が剥がれてしまわないよう、付着力を強化するためにもとても大事な工程です。
補修するかかと周りにゴムの型を作る
ゴムをすり減った箇所に合う形で硬化させるために、かかとに沿ってプラスチックの型を作ります。プラスチックの型はシューズドクターNに付属されているので、それをそのまま使用可能です。マスキングテープやセロハンテープなどで固定すれば完了です。
シューズドクターNを靴底へ塗っていく
チューブからペースト状のゴムを靴底のかかとに塗布します。プラスチックの型に沿ってチューブを動かし、絞り出していきます。そのままで固まることを意識しながらすり減った部分を補修していきます。「肉盛り補修剤」というだけあり、乾いたのちには補修部分がそのまま靴底ゴムとなることが想像できるような素材です。悪臭もせず、無臭なので室内で作業しても気になりませんでした。
ゴム補修剤を平らに均していく
チューブから出したゴムのペーストがそのまま固まると粗くなってしまうので、シューズドクターN付属品のヘラで均します。固まったのちはヤスリで細かく削ることができますが、この段階にてある程度平らにしておくことでヤスリ作業が楽になります。
使ったヘラはすぐにキッチンペーパーで拭き取る
ゴムペーストを均し終えたら、使ったヘラに付着しているゴムペーストは乾く前に除去しましょう。そのまま放置しているとこのまま硬化してしまい、剥がすのが大変になります。また、拭き取りではなく水洗いをしてしまうと手にゴムペーストがしつこくこびりついてしまうので、キッチンペーパーやティッシュで拭き取ることをオススメします。
24時間放置し、乾いたことを確認して型を外す
靴が倒れてしまわないよう設置し、丸一日乾燥させてゴムのペーストを固まらせます。塗布して数時間後に少し指で触れて確認するとすでにかなり硬化しており、形を留めるほどになっていました。シューズドクターNの取扱説明書には24時間放置する旨が記載されていたので、念には念を入れて24時間待つこととしました。
24時間後にマスキングテープを外すとしっかりゴムが固まっていた
かかとの形状を決める型を外すと、キレイにかかとの形に沿ってゴムが固まっていました。固まっているか確認すると、スニーカーの靴底素材とほぼ同じくらいの硬さで固まっていることが確認できました。
ヤスリで最終仕上げ
ヘラで滑らかにゴムペーストを均したものの、少し荒くなっているので、はみ出ていたり気になる箇所をヤスリで削り落としていきます。ただ、個人的にはこのかかとはスニーカーを履いているとまた削れるので、市販の売られている状態ほどキレイに仕上げる必要はないと判断しました。ここは好みと思いますので、シューズドクターNに付属されているヤスリで最終仕上げを行なってください。
靴底の穴を塞ぐならゴムペーストを固まらせると剥がれず丈夫に仕上がる
靴底の穴やすり減り補修には、100円均一ショップに売られている三角形の型をしたゴムを貼り付ける方法があります。しかし、このゴムはすでに乾燥していて自由な形に変形するにはカッターなどで削ったりする必要があります。シューズドクターNはゴムペーストの状態から補修部分に合わせて型どりながら硬化させる方法なので、その接着力と手軽さから圧倒的にキレイに仕上がります。穴が開いたスニーカーでしたが、穴が塞がったことにより、まだまだ履けそうです。ぜひ、お試しください。
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