合皮のスニーカーを洗うときは、使用する洗剤を気遣わなければなりません。使用する洗剤を間違うと、合皮をボロボロにしてしまい、履けなくなってしまいます。とはいえ、長期間洗わずに履き続けたて汚れや黄ばみがひどいスニーカーをキレイにするには、強く効く洗剤を使用しなければなりません。当記事では、合皮スニーカーの汚れに効き、かつ合皮をダメにしない洗剤でキレイに洗う方法について紹介します。
※洗剤や漂白剤を使用した洗い方を紹介していますが、お試しいただく際には自己責任にてよろしくお願いいたします。
合皮スニーカーの洗い方
一般的に紹介されている合皮の洗い方に対しての不満
一般的に合皮に対して水洗いは推奨されていません。水を使わず合皮専用クリーナーを使用することが勧められています。YouTubeや靴を洗う紹介サイトを見ていても、革靴用のブラシで埃を落とし、クリーナーで汚れを落とす方法が多く紹介されています。確かに、軽微な汚れであればそれで問題ないでしょう。しかし、履き心地も良くアウトドアにも履ける使い勝手が良い合皮スニーカーは、そんな軽微な汚れでは済まないことが多いです。また、長期間洗わずひどい汚れでどうしようもない時に、クリーナーで磨いていくのか?という疑問を抱かずにはいられません。
本来求めているのはそんな軽微な汚れではなく、ひどく汚れてしまった合皮スニーカーをどうやってキレイにするかです。もちろん、攻めた洗剤を使った結果、ボロボロにしてしまうのでは本末転倒ですが、ある程度繊細な素材であることを理解した上で注意することを守り、ひどい汚れや臭いをもキレイにする方法に迫りたいと思います。
合皮スニーカーに洗剤を使用して水洗いする
合皮スニーカーの代表格・スタンスミスだと、アッパー(ボディ部分)にはポリエステルが使用されており、靴底はゴムが使用されています。
2024年までに使用するポリエステルを再生材料のみにするというアディダスの取り組みに合わせてリニューアル。アウトソールに廃棄ゴムを用い、クラシックなスタイルにまとめた。
アディダス公式ショップ
ポリエステルは水洗いできる素材です。スタンスミスはクリーナーを使用しましょうと言われていますが、リニューアルされた近年のモデルは水洗いできるポリエステル素材です。このように、合皮スニーカーは水洗いNGですと一括りにはできず、合皮の素材次第では水洗いできてしまいます。ポリエステルの他に、ナイロンも水洗いできる合皮です。
スタンスミスを何度も水洗いしていますが、縮んだり硬くなったとは思いません。スタンスミスの場合で紹介しましたが、所持している靴が有名ブランドであれば、素材が何を使用されているのかを調べると良いかと思います。
使用する洗剤
中性洗剤を使用しましょう。中性洗剤で一般的に有名なのが食器洗剤のキュキュットやおしゃれ着洗いのエマールですね。中性洗剤は主にデリケートなものを洗う際に使用する洗剤に使用されています。食器洗剤は手荒れなどしないように考慮されており、おしゃれ着洗いは服にダメージを与えないように考慮されています。スニーカーは食器よりは衣類と似た素材なので、エマールを使用する方が良いでしょう。
白い合皮スニーカーなら酸素系漂白剤もあり
長い時間つけ置きし過ぎることはおすすめできませんが、白いスニーカーなら酸素系漂白剤につけ置きして洗うことも可能です。参考までにですが、白いスタンスミスと白いエアフォースワンを数年以上使用し、何度も洗っていますが、毎回つけ置き&ゴシゴシ洗いしています。合皮が剥げることもなく、毎回真っ白になっています。
合皮スニーカーを洗う手順
1. エマールを水に溶かして使う
水にエマールを混ぜます。汚れの強さによって入れる洗剤の量はコントロールしていただくのがベストと思います。参考として、靴は衣類を洗う時よりは泥汚れや黄ばみが強いので、通常洗濯で使用する量より3倍ほど強めに洗剤を入れて水に混ぜます。
つけ置きをする場合は、バケツなどを使用するのも良いですが、スニーカーが浮いてしまって浸からない部位があるので、ジップロックを使用して洗います。ジップロックで閉じてしまえば長時間しっかり水につけ続けることができ、オススメです。スニーカーのサイズが大きい場合は通常のジップロックだと入り切らないため、B4サイズのチャック付ポリ袋を使用することをオススメします。
※合皮の素材がナイロンやポリエステルなら水洗いできるとしましたが、心配な方はつけ置きせずエマールと水をかけながらサッと洗うのが良いかと思います。
2. スニーカーをたわしで軽くこする
汚れをたわしでこすりましょう。靴底のゴム部分は落ちきっていないことが多いので、軽くこすります。中敷はしっかりゴシゴシすると良いでしょう。
3. 乾燥
乾燥前に1〜2分ほど洗濯機で脱水してもOKです。天日干ししてしっかり乾かしましょう。天日干ししてしっかり太陽の光を浴びさせることで殺菌・消毒を施すこととなります。乾ききらず湿った状態で履き始めると雑菌が広がり、また悪臭が漂うようになってしまうため、この段階でしっかりカラッと乾かしましょう。
合皮スニーカーは素材次第で洗剤を使って洗える
雨の日には、合皮のスニーカーを選んで履くくらい、普段から水を弾いてくれる印象にある合皮スニーカー。洗う時に水洗いできないというのは少し違和感があります。合皮スニーカーの素材次第ではある程度水を弾きながらも、水に浸けて擦ると合皮が剥がれてしまうというケースもあるようですが、個人的に合皮が剥がれてしまった合皮スニーカーと出会ったことがありません。キレイな状態で履くスニーカーはとても気持ちがいいです。ぜひ、お試しください。
※くれぐれも、合皮スニーカーを洗う際には自己責任としてお願いいたします。
コメント