コンバースの白の黄ばみを落とすためには、通常の洗濯用洗剤ではなく漂白する洗い方、特にオキシクリーンを使っての落とし方がオススメです。スタンスミスのような合皮スニーカーと違い、コンバースはキャンバス生地なので、黄ばみが繊維の中まで染み込んでいるためです。当記事では、黄ばみが蓄積したコンバース白をオキシクリーンを使って漂白する方法を紹介します。半年間洗わず黄ばみが蓄積したコンバースから黄ばみが落ち、キレイになる実例を通してご紹介します。
キャンバス生地のコンバースだからこそ、漂白洗いが必要
コンバースは布のような生地ですが、スタンスミスやエアフォース1は少しビニールのような表面素材です。コンバースで見る布のような生地はキャンバス生地と呼ばれ、丈夫で強いですが汚れが繊維の中にまで染み込んでしまう特徴を持ちます。染み込んだ汚れは擦っても落とせません。よって、染み込んだ汚れを洗剤の力を使って分解して落とす必要があります。
洗い方は簡単、つけ置きだけで良い
一見、コンバースのようなキャンバス生地は洗い方が面倒に思えますが、実は浸けるだけでOKというメリットがあります。スタンスミスは合皮なので繊維の中まで汚れが染み込まないですが、水に浸け置いた後にタワシで擦ると表面が剥がれてしまう恐れがあります。ダメージの少ない洗剤を使わないといけないので、漂白剤は浸けるなら短時間だけという制限があります。一方でコンバースは擦っても擦っても何かが剥がれるということはなく、むしろその丈夫さが強みなので、漂白剤のような強めの洗剤を使っても大丈夫なのです。
コンバース白の黄ばみをオキシクリーンで漂白する手順
まず、コンバースは全モデルとも中敷きが取り外せません。臭いも靴の内側、特に中敷きに蓄積しやすく、履けば履くほど黄ばみや黒ずみが蓄積しますね。中敷きの臭いが気になる場合や、ひどく汚れている場合は、中敷きのつけ置きから始めましょう。
1. オキシクリーンを中敷きに擦り込む
中敷きの汚れが特に気にならない方は、次の作業から開始でOKです。オキシクリーンを直接手で触ると手荒れの原因になる可能性があるので、ゴム手袋などをするようにしてください。ぬるま湯を軽くコンバース全体にかけ、オキシクリーンを中敷きに擦り込みます。全体に行き渡る程度でOKです。ここでの目的は、中敷きの奥まで浸透してしまっている汚れ成分に酸素系漂白剤が到達し、中ほどから浮き出させることにあります。湿らせた中敷きが乾燥しないよう、ビニル袋などに入れると乾燥させずにオキシクリーンが中ほどまで浸透することを促進させることができます。約4〜6時間程度漬け置けば十分です。
2. ジップロックにコンバースを入れ、オキシクリーンと水を入れて漬ける
中敷きへオキシクリーンを擦り込み一定時間つけ置いた後は、全体の汚れを漂白する作業に入ります。コンバースのつけ置きをする際にはチャック付きポリ袋を使用します。靴を洗う際にジップロックを使用する方法がよく紹介されていますが、ジップロックは最大サイズのLサイズでも片方の靴がギリギリ入るか、サイズによっては入りません。靴が両足分一足丸々入るB4サイズのチャック付きポリ袋を使用しましょう。
オキシクリーンのパッケージに記載されているオキシクリーン粉末と水の割合は、4リットルの水にオキシクリーン28グラム(蓋の計量カップ1杯)を溶かすとありますが、これは通常の衣類に対してのつけ置き漂白なので、靴のような強い汚れの漂白には倍ほどの濃度にした方が良いです。漂白力を強くするとその分コンバースへのダメージが強くなりますが、3倍まで濃くしたオキシ漬けでもコンバースに痛みが出るほどのダメージは感じられませんでした。
今回の検証では、4リットルのぬるま湯にオキシクリーン2杯を溶かしました。チャック付ビニル袋にはぬるま湯を測る目盛はないので、500mlペットボトルを使用して8杯ぬるま湯を入れました。
3. コンバースを24時間オキシ漬けにする
コンバースはキャンバス生地なので合皮スニーカーよりは耐性があるように思われますが、一般的にコンバースも水洗い自体推奨されていません。劣化が気にならない方は丸一日つけ置きしてもOKかと思いますが、実際には4〜6時間のつけ置きで黒ずみも黄ばみも十分に除去できました。寝ている間につけ置くくらいでちょうど良いかと思います。個人的には、オキシ漬けで劣化が進み履けなくなったら買い換えるタイミングと割り切っていますが、劣化が気になる人は6時間以上長く漬けすぎないようにしましょう。
4. 水洗いしながらタワシで擦り、天日干しする
丸一日経過したら、ジップロックから取り出して水を切り、水道水とタワシでオキシクリーンを洗い流しながら、気になる汚れがあるところをタワシで擦ります。オキシクリーンに丸一日漬けたコンバースは汚れが浮いてきているので、ここで擦るとかなり落ちます。しつこい汚れでつけ置きだけでは落としきれなかった汚れは、ここでしっかり擦り洗いしましょう。
オキシクリーンを洗い流し、気になる汚れもしっかり擦り洗いできれば、脱水して天日干しします。この天日干しは殺菌消毒の意味もあるので、できるかぎりお日様の光に当てて乾かせるとベストです。天日干しがしっかり施されると、乾いたのちに直接匂いを嗅ぐとどことなくいい匂いがし、殺菌された感じが増します。乾かし具合が中途半端になると、その後履いたときに雑菌を貯めやすくなるので、ここでしっかり乾かすことをオススメします。
黒ずみも黄ばみも完全除去されたコンバース白
擦り洗いはほぼなしで、オキシ漬けでここまで白くなりました。
コンバースの白さを取り戻すならオキシクリーンで漂白洗い
コンバースはスタンスミスやエアフォースのような合皮スニーカーと違い、キャンバス生地なので漂白洗いしやすい素材です。ゴシゴシ手で洗わずとも、漂白洗いで小さな隙間まで漂白剤が入り込み、浮かせて黄ばみと汚れを除去してくれます。コンバースの特性を生かし、楽しながら徹底的に洗うならオキシクリーンに漬けることがベストの選択です。ぜひ、お試しください。
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