ポトスは水挿しで簡単に増やすことができますが、少し条件が合わないと根っこが出てきてくれません。1週間ほど待っても根っこが出てこない場合は、やり方や状況を見直しましょう。当記事では、ポトスを水栽培で増やす上で大事なポイントを紹介します。
ポトスを水栽培で育てる大事なポイント
気根を水の中に入れているか
気根とは、ポトスの茎から伸びているツルのようなものです。ツルではなくポコッと茎の途中から出てきているものもありますが、これらすべて気根です。気根はポトスを水栽培で増やす際には根っこの役割をする最も大事な部位です。気根を含めて水の中に入れていますでしょうか?もし気根がない状態で水挿ししている場合は、その茎から根を生やすことは難しいと判断できます。親株よりもう一度、気根がある場所を探し、切り直しましょう。
気根の位置から葉と茎を含めるようにカットします。カットしたら気根が下の方になるようにすることで、水挿しした際に気根が水の中に収まり、一週間ほど待てば気根から発根してくれるようになります。
日当たりは十分か
ポトスは耐陰性が高いことから、トイレや玄関のような日光が届かないような場所でも生育できます。しかし、水栽培で増やす際にはより多くの栄養を必要とする段階にあり、通常のポトスが生育できるような場所だとなかなか発根してくれないケースがあります。
写真を見て分かるとおり、左は一日の中で数時間直射日光が当たる場所に置いていたポトス、右は日陰で一日中日光が当たりにくい場所に置いていたポトスです。4月上旬から一週間ほど、両方とも同じタイミングで開始した水挿しです。左は気根から白い根が出てきており、毎日少しずつ伸びているのが見て取れます。右はまだ白い根も見えず、もうしばらく時間がかかりそうだなという印象。同じ季節の同じタイミングで開始し、同じ親株から切り離した茎ですが、こんなにも差が出るものです。
気温と湿度は十分か
ポトスが生息するのは熱帯地域です。日当たりに関連しますが、室内で水栽培をしている場合は部屋の温度と湿度に気をつけましょう。ポトスは冬にしぼみやすい、耐寒性がない観葉植物です。冬のような寒くて乾燥する状況は、ポトスが生息する熱帯地域とはかけ離れた環境です。日本の5〜6月によく生長することから考えると、25〜26℃で70〜80%の湿度が最も適した環境です。部屋の中を70%以上も湿度を維持することは難しいかもわかりませんが、日当たりの良い場所であれば春先でもポトスにとって好条件になるのではないでしょうか。
ポトスは水栽培で増やすのが一番簡単
ポトスを増やそうと水栽培しているのに増えない方は、当記事で紹介したポイントを再度見直し、できるだけ全てクリアするようにしてみてください。気根がない茎だとそもそも前提からのやり直しになりますが、一番効果が出る対策は日当たりの良さと思います。他に挿し木など増やす方法はありますが、まずは水栽培で発根させるのが一番簡単で早い方法と思います。ぜひ、お試しください。
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