ザミオクルカスは比較的簡単に育てられるため、ある程度年数が経過してくると茎と葉を大きく横に広がることがあります。生長に応じて剪定してあげる必要がありますが、せっかく生長したザミオクルカスなので、伸びた部位を使って増やしたいですよね。冬のような寒い時期ではなく、5〜7月の生長期であれば増やす成功率を上げることができます。当記事では、ザミオクルカスを増やす4つの方法を紹介します。
ザミオクルカスの水挿し
ザミオクルカスは茎の一部を切り取り水挿しにすると、下から白い根っこを伸ばします。剪定として切り取った茎を使用できますが、すでに黄色く変色している茎は枯れ始めているか腐りかけ始めているので、健康的な緑々しい部分だけ残し、水挿ししましょう。
水の入れ替えと肥料
水挿しでは水やりをする必要はありませんが、水に含まれるミネラル成分を吸い上げているので、放置しすぎると腐ってしまいます。2〜3日から一週間に一度は水を入れ替えましょう。水を入れ替える際には水耕栽培用肥料を入れることで水挿しによる生長をより確実に促すことができます。
水挿し開始1ヶ月後に発根
ザミオクルカスの茎を切り取って水挿しを開始してから1ヶ月後に、茎の下の切断面から発根を確認しました。イモのように丸々としてくるにはまだ時間がかかりますが、水挿しであれば1ヶ月経過するころに根っこが生えてくることを確認できます。
ザミオクルカスの挿し木
剪定して切り取った茎をそのまま土にさすことで挿し木できます。一番確実な方法としては、まず最初に水挿しで発根させ、数センチ以上の根っこが4〜5本ほど生えてきてから挿し木することです。
水挿しから挿し木にするときは水やりに気遣うこと
直接水に挿されていたことで根っこも水分吸収しやすかった環境から、急に土に植えられると水分不足を起こす可能性があります。挿し木に植え替えた直後は小まめな水やりをし、徐々にペースを落として土が乾いてから水やりするまで調節しましょう。
ザミオクルカスの葉挿し
水挿しや挿し木とは違い、ザミオクルカスを葉の付け根から切った場合の増やし方です。茎が全体的に黄色に変色してしまっていて、茎が全く使えない状態と判断した際に、葉っぱだけ健康的な緑色をしていた場合に使える方法です。
葉の付け根を水に浸ける
葉の付け根だけを水に浸ける方法で、葉の付け根から発根し生長を促す方法です。葉全体が水に使ってしまうと水分を蒸発させて調節することができなくなってしまうので、葉の付け根だけを水に浸けるのがコツです。
葉の付け根を土に入れる
水に浸けて発根してからの方がより確実ですが、切り取った直後から葉の付け根だけを土に埋めてもOKです。葉の付け根に芋が付き、根っこを伸ばせば成功です。
ザミオクルカスの株分け
ザミオクルカスはサトイモ科なので、掘り起こすと芋が付いています。長年植え替えせず放置状態の場合は、鉢の中では芋と根っこがひしめいていることでしょう。株分けですので、少し引き裂きながらもそれぞれの株に引き離していきます。茎一本ずつにできれば、あとはそれぞれを別々の鉢に植えていくだけです。これまで生長してきた根っこがそのまま活かされ生育していくので、水挿しや葉挿しのように新しく発根させて育てるよりは早く生長させることができるでしょう。
ザミオクルカスの育て方
日当たり
サトイモ科で、観葉植物としては珍しく根に芋を持ちます。鉢を大きくすることで大人の腰前後まで大きく生長します。夏に強く冬に弱いのは他の観葉植物と同様ですが、寒さと乾燥には特に弱い方なので、冬は室内の日当たりの良い暖かい場所に置いてあげる必要があります。夏の暑い時期は直射日光を当てると葉焼けを起こしてしまうので、真夏は直接日の光が当たらない半日陰、レースのカーテン越しの窓際などが望ましいです。
水やり
観葉植物のセオリー通り、土が乾いたら水やりしましょう。水はけの悪い土だと根腐れの原因となるので、ゴールデン粒状培養土のような水はけの良い土を使用することをオススメします。
ザミオクルカスの毒性に注意
ザミオクルカスを切ったりした際に出る樹液にはシュウ酸カルシウムをはじめ様々な毒が含まれ、直接手に触れると皮膚がかぶれてしまうので、作業する際には手袋をするなど注意ください。また、ペットや小さい子供がいる家庭では間違って口に入れたりすると危険なので、手が届かない場所に置くなど工夫が必要です。
ザミオクルカスを増やして部屋の至るところに置くと楽しい
年に一回くらい剪定してあげたいザミオクルカスですが、切った部位を使って増やし、リビングや寝室、トイレ、玄関など複数箇所に置くのも楽しいですね。風水的には金運をアップさせる植物として人気があるので、玄関に置くためのもう1株を増やすというのも良いでしょう。ぜひ、お試しください。
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