お酢は料理だけでなく掃除の際に洗剤として使用することができ、使い道は多岐に渡ります。しかし、どうしても強い刺激的な匂いがするため、使うことを避けてしまうこともしばしば。そんな刺激的な匂いがするお酢ですが、使用後のその匂いを和らげ、中和する方法があります。当記事では、料理で手に匂いが残ってしまったり、掃除で使った後の匂いを消す方法を紹介します。
お酢のキツい匂いは重曹で消そう
キツい匂いのするお酢にはお掃除で使う重曹を使います。家に重曹がない場合は後述の方法を参考にしていただけたらと思います。
作業は簡単、お湯に溶かした重曹を吹きかけるだけ
空いたスプレーボトルがあればその中に、もしなければコップを使って調合しましょう。まずは粉末状になった重曹と40℃ほどのぬるま湯を混ぜます。割合はお湯200mlに対し重曹小さじ2杯。使用したい重曹水に応じて量は調節ください。
ボトルにはすでにゆるま湯を入れてあります。重曹の粉末を入れることで中で少しシュワっという音がします。少しボトルを振って混ぜ、粉末状の重曹をお湯に溶かしましょう。
お酢がかかった手や床に 吹きかける
お酢の匂いがキツい場所、今回の実証例では床に吹きかけます。
今回、床に貼り付けていた強力な両面テープが剥がれず、お酢を使って粘着力を弱らせましたが、使用後の匂いが残らないようにと重曹水を使うこととなりました。重曹水を吹きかけるとそれまで匂いっていたお酢の匂いが和らいでいくのを体感しました。そのままではお酢と重曹水で床が濡れているので、軽く雑巾で拭き取りました。
お酢×重曹で化学反応させ、中和させる
お酢に重曹水を混ぜるとなぜ匂いがなくなるのでしょうか？その仕組みは、昔学習した理科の実験での酸性・アルカリ性・中性といった液性に関わりがあります。中性が手肌にも優しく、いわば「普通」の状態。弱酸性のお酢にアルカリ性の重曹を混ぜると中和、すわなち中性になるというものです。中和したお酢はキツい刺激臭が和らぎ、その後気になる匂いを緩和してくれることでしょう。
お酢の匂い消しに消臭剤や石鹸を使うのはどう？
お酢の匂いを消すために使用する洗剤に消臭剤や石鹸を使用する例が様々なところで紹介されています。当局の見解としては、「重曹が家にないときは、石鹸を使う」という選択が正しいかと思います。
石鹸またはアルカリ性洗剤を使う
石鹸による効果は多少の洗浄力と、石鹸そのものが持つ匂い効果でしょう。よって、石鹸でなくてもアルカリ性洗剤を使うことが望ましいです。上で説明したとおり、重曹はアルカリ性の洗剤でお酢の弱酸性と化学反応をさせて中和させています。重曹でなくてもアルカリ性洗剤ならなんでもOKですが、自然洗剤として重曹が最も人気であり、家の掃除・清掃でよく使用されているというのが重曹を選ぶ理由です。
アルカリ性の洗剤
アルカリ性の洗剤として特に人気なのは「マジックリン 台所用洗剤」や「食器洗剤 JOY」が挙げられます。ただし、これらではなくてもお家にある洗剤の裏側の商品説明欄に「アルカリ性」と書かれていればそれでOKです。ただし、手の匂いを除去するのには強すぎるので使用はオススメできません。床にこぼしてしまったなどといったケースなら、使用する際にはゴム手袋などを使用し、手荒れしないようにご注意くださいね。
消臭剤はあまりオススメできない
消臭剤はその名の通り匂いを消すものですが、お酢のようなキツい匂いに使用するのはオススメできません。というのは、使っても問題はないですが、お酢そのものの存在は中和、つまり消されているわけではないためです。いわば上塗りしたような状態で、キツいお酢の匂いに蓋をするようなものです。それよりは、化学反応させて中和させることの方が本当の意味で緩和・消したと言えるのではないかと思います。
お酢の匂い消しには掃除にも使える重曹やアルカリ性洗剤がオススメ
今すぐお酢の匂いを消したいという場合には、手肌に使用するなら重曹をぬるま湯に溶かした重曹水がオススメです。手肌への使用ではなく床や絨毯への使用なら、お掃除の際に使用する弱アルカリ性洗剤が使えます。重曹はお掃除でも使用でき、使用用途は多岐に渡るので、お家に1つは常備しておいて損はないでしょう。
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